小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

不動産業界のDX化はなぜ進まないのか?AIがもたらす変革と不動産業界の未来

2023.08.27

レガシー産業と呼ばれる不動産業界。電話での応対、紙ベースでのやりとり、対面必須の契約手続きなど、長らく続くアナログな商習慣により、他業界に比べてもDX化の進みが遅いと言われている。2022年にChatGPTが登場し、文章、画像、音声、音楽、動画などを生成できる「生成系AI」が一気に注目を集めるようになった中、不動産業界にはどのような影響があるのか。新しいテクノロジーと企業はどのように向き合い、対応していくべきなのか?不動産のAI査定サービス「HowMa(ハウマ)」を運営する不動産テック企業・株式会社コラビット代表取締役CEOの浅海剛氏にお話を聞いた。

最大の課題はユーザーの体験回数が少なく、ニーズが小さいこと

「不動産業界は歴史がとても長く、歴史を遡ると江戸時代から、あるいはもっと昔からあったと考えられています。歴史の長い業界ほど、古くから続いてきたルールや習慣、法律が数多くあり、業界の構造を変革するようなDXは起きづらい、という事象がまずあります。」

その上で、不動産業界のDX化を阻む最大の要因として、浅海氏は不動産売買のイテレーション、つまり繰り返しの頻度が低いことを指摘した。一般的に日本人が生涯で不動産を売買する回数は1回から2回程度、賃貸を含めても不動産に関する取引(やりとり)は10回にも達しないことがほとんどである。モバイルオーダーというDX化に成功した飲食業、今やネット販売が当たり前になった小売業に比べ、日常生活で接する機会は圧倒的に少ない。そのため、エンドユーザーが積極的に効率性やデジタル化を求めておらず、DXが起こりにくくなっている。

他にも、不動産業において一番の顧客である物件の所有者、つまりオーナーの多くがデジタル化を強く望んでいないこと、不動産業の安定性ゆえに業界の変革が起こりにくいことなど、多数の要因が挙げられる。

「例えばハンバーガー屋に行って、行列に並んで注文を待たされる店とモバイルオーダーが

できる店だったら、後者を選ぶ、という人は多いでしょう。でも不動産取引においては、スマホで契約できるからこっちの物件を買います、という選び方をすることはほぼ考えられません。金額が大きく、人生において1度か2度きりの体験であれば、積極的に変えようという流れも生まれづらい。不動産業界でなかなかDXが起きないのはそういった理由からですね」

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。