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女性トラックドライバーが語る、現場を知らない人々が招いた物流「2024年問題」の舞台裏

2023.08.26

猛暑の中、外出をひかえるために、日用品から食材まで、たくさんの宅配に頼る毎日を送っている。配達に来てくれるドライバーの皆さんは、荷物を抱えて、汗だくでやってくる。その汗にまみれた姿を見るたびに、「悪いな」と思うのだが、この便利さには抗えない。

そんな中、物流の2024年問題が話題になっている。日本の物流はどうなってしまうのか、自らもトラックドライバーとして仕事をしてきた橋本愛喜さんに、ドライバーの現状と問題について聞いてみた。

職人さんに認めてもらうために大型免許を取得

――橋本さんはもともとライターとしてご活躍されていました。「裸体―の橋本です」と書いて絶望したエピソードは本当ですか?

橋本さん 本当です(笑)超激堅行政機関に「ライター」の誤字を送信しました。担当者さんもしっかり激堅の方で、返信でいじってくれることはありませんでした。一瞬本気でライター辞めようと思いましたね(笑)

私がトラックドライバーになった経歴ですが、大学卒業一か月前、父が倒れ、急遽、父の経営する金型研磨の工場に入社することになりました。社員の職人さんたちは、当初、「娘さん」と呼んで、冷たかったのですが、何とか認めてもらうために現場に入り、技術を学び、自動車教習所に入って大型免許を取得したのです。会社のトラックを乗り回すようになると、ようやく現場から「愛喜さん」と名前で呼ばれるようになりました。

荷物を積んで外回りをするうちに、トラックドライバーと出会う機会が増えていきました。その後、父の工場を廃業し、ニューヨークでライターをしていました。人権にかかわる様々な時事問題や、社会課題を中心に、問題提起型の記事を書いてきましたが、ネタの宝庫であるニューヨークでネタ切れしてしまい、自分の体験を元にトラックドライバーについて書いたところ、好評で、ここ数年は、物流・運送の現場でモノを運ぶトラックドライバーの労働問題を書き続けています。

新刊書『やさぐれトラックドライバーの一本道迷路 現場知らずのルールに振り回され今日も荷物を運びます』(KADOKAWA刊/定価1450円+税別)では、荷主至上主義に縛られ、一本道なのにまるで迷路のような世界になっている、現在のトラックドライバーの真の姿を紹介しました。

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