新興国やフロンティアに投資する方法
新興国やフロンティアに投資するには、その国へまるごと投資をするETFや投資信託が注目です。個別株に関しては米国株のような世界中で有名なグローバル企業がないこともあり、日本の証券会社では、こうした国々の個別株を購入できないことがほとんどです。
そのためリスクを減らして投資をするなら、国全体に投資ができる投資信託やETFがオススメです。具体的には下記のような投資先を検討してみても面白いと思います。
【iFreeNEXTインド株インデックス】
インドを代表する株価指数であるNifty50インデックスに連動することを目指した投資信託です。
これ1本でインド経済全体に投資することができます。
【iシェアーズMSCI メキシコETF】
MSCI メキシコIMI 25/50 インデックスの価格や収益に連動する投資成果を出すよう運用されており、同指数は主にメキシコ証券取引所の上場銘柄で構成されているETFです。
これ1本でメキシコ経済全体に投資することができます。
【iシェアーズMSCI インドネシアETF】
MSCIインドネシア・インベスタブル・マーケット・インデックス(同指数)の価格・収益実績に連動する投資成果を目標としており、インドネシアの証券取引所に上場される株式証券の時価総額の上位99%のパフォーマンスを測定するために設計されたETFです。
これ1本でインドネシア経済全体に投資することができます。
【iシェアーズフロンティア・セレクトETF】
成長著しいベトナムが構成比率の約30%を占めていることも特徴です。
その他の組み入れ国は、カザフスタン(7.9%)、ルーマニア(7.89%)、フィリピン(6.61%)、モロッコ(6.35%)、ペルー(5.23%)、コロンビア(5.01%)、オマーン(4.35%)、エジプト(4.3%)、ナイジェリア(3.94%)と続いています。
これ1本でフロンティアに該当する国々にまるごと投資することができます。
おわりに
新興国やフロンティアマーケットへの投資は、成長のチャンスとリスクが共存する選択肢です。
これらの国々の急速な経済成長と将来的なポテンシャルに注目しつつも、投資家はリスクをよく理解して投資を進めることが重要です。また投資信託やETFを活用することで、投資先を分散し、リスクコントロールすることも重要になるでしょう。
最後に筆者の意見ですが、あくまでもポートフォリオの一部として組み入れるのであれば、新興国とフロンティアマーケットは十分に検討する価値がある魅力的な投資先だと思います。
世界経済の大きなトレンドの変わり目を逃さない、そんなアプローチを考えてみることも、投資を続ける上で重要な視点ではないでしょうか。
文/鈴木林太郎