ビッグモーター問題で注目！車検で多額の請求や不正な整備の被害に遭わないために注意すべきポイント

2023.08.23

車検を依頼する業者を決めたら入庫日や支払い方法・支払期日を確認する

見積もりをとって、適正な整備内容や費用であることを確認し、車検を依頼する業者を決めたら、車検の予約をして、入庫日や支払い方法などを決める段階となります。また、代車が必要な場合には、代車を用意してくれるか、代車費用がかかるかということも聞いておきましょう。

支払方法については、現金やクレジットなど業者によって異なります。ただし、ここで気を付けなければならないのは、法定費用を前払いするケースが多いということです。

一般的に、商品やサービスの対価を支払う時は、商品やサービスと引き換えに支払います。しかし、車検の法定費用は、検査の時に必要な費用となるため、検査前に支払いを求められることが多いです。そのため、入庫日に法定費用だけ先払いし、点検・整備費用を納車時に支払うケースが大半となります。

また、点検・整備をしている途中で追加整備が必要になるケースもあります。追加整備が必要となった時は、必ず連絡してもらい、本当に必要な整備なのか、部品交換や整備をしないとどうなってしまうのかなど、自分が納得できるまで聞き、追加整備するかを判断しましょう。

このように車検では、車検費用の一部を前払いすることがあることや追加整備によって当初の見積もりと費用が異なることがあることも覚えておくとよいでしょう。

車検は、法律で定められている検査であり、受けなければ違反となります。車検の時に、必要がない整備や不当な費用を請求されないようにするためにも、相見積もりを取って、整備内容や費用を比べて、納得してから依頼することが大切だといえるでしょう。

取材・文／齊藤優太