■ヤマハ「ジョグ(JOG)」人気に触発されて、各メーカーがスポーツスクーターを続々とラインアップ
ジョグ(JOG)の人気が爆発することにより、他メーカーも続々と若者向けのスポーツスクーターをラインアップに加えていきました。
ホンダは1985年4月より、ホンダ「DJ・1(ディジェイ・ワン)」を発売。最大出力5.2PS/6500rpm、最大トルク0.6kg-m/6000rpmの空冷2ストローク49ccエンジンで車両重量56kgと、やや大柄かつ高出力、シャープなスタイリング、スタイリッシュなツートンカラーでジョグ(JOG)に対抗しました。
【参考】若々しいデザインで、軽快な走りの50ccスポーティスクーター「ホンダDJ・1(ディジェイ・ワン)」を発売|ホンダ
また、スズキは1985年12月発売のスズキ「ハイ(Hi)」で対抗します。明石家さんまさんのCMで一世風靡。レッグスペースからリアへせり上がったラインで構成する〝ハイヒップ・シェイプ〟と呼ばれる個性的で斬新なデザインのボディに、最高出力6.5ps/6500rpm、最大トルク0.72kgm/6000rpmというハイパワーな空冷2ストローク49ccエンジンを搭載しました。
乾燥重量ではありますが、48kgと軽量な車両重量との組み合わせで走りは鮮烈。ぶっといマフラーやビビットなカラーリングにより個性満点。当時10万9000円の販売価格に抑えたことで、こちらも大ヒットしました。
ハイ(Hi)は当時、筆者が免許取得して初めて購入したスクーターで、郊外の峠道や時にはオフロードに繰り出すなど、スクーターを越えた利用を楽しめた、特に思い出の深いモデルでもあります。