ヤマハのホームページを久しぶりにチェックすると、昔なじみのスクーターがラインアップしていました。その名は「ジョグ/ジョグ デラックス」です。
同車は水冷4ストローク 49ccのSOHC エンジンは最高出力3.3kW(4.5PS)/8000rpmと最大トルク4.1N・m(0.42kgf・m)/6000rpmを発揮。フューエルインジェクションを採用しています。
現代のジョグの車両重量は78kgとなっておりますが、軽快な走りに期待はできそう。また、ジョグの本体価格は消費税込みで18万1500円と、昨今の物価高の状況下で頑張っているなと、これまた感心。久しぶりにスクーターに乗ってみたくなりました。
【参考】ジョグ/ジョグ デラックス – バイク・スクーター | ヤマハ発動機
2023年の今も、ジョグの名前で50ccスクーターを出し続けてくれているヤマハ。その強い意志に敬意を感じつつ、初代ジョグが誕生した80年代当時は、多くの人が熱くなったものです。そこで、この記事では80年代ヤマハの2ストローク50ccスクーターの魅力を振り返ってみたいと思います。
「原チャリって乗るのはもちろん、整備するのも楽しかったよね。またみんな、今どきのスクーターに乗らない?」……そう思うのですが、いかがでしょうか?
【画像20点以上!写真で見るヤマハの懐かしのスクーターギャラリー】
80年代スクーター黄金期の先駆けとなった、ヤマハ「パッソル」
80年代当時を思い返すにあたり、ヤマハのスクーターで忘れることのできない1台を、まずはご紹介します。それが、1977年に発売されたヤマハ「パッソル」です。
女優の八千草薫さんがCMで「やさしいから好きです」と言っていたように、扱いやすい「ステップスルー」スタイルを、世間に定着させた名車。エンジンや駆動系を外装でカバーして服の汚れなどをあまり気にせずにOKだったことも、多くの女性、若者から支持を集めた理由でした。
当時の販売価格は何と、6万9800円です。
エンジンは空冷2ストローク49ccで、最高出力は1.7kW(2.3PS)/5500rpm、最大トルクは3.6N・m(0.37kgf・m)/3500rpmと穏やかながら、45kgと軽量なボディを走らせるには充分でした。
【参考】1977年 Passol(S50) – コミュニケーションプラザ | ヤマハ発動機
兄弟車には、パッソルよりもひとまわり大きめの車体に0.5PSアップしたエンジンを搭載して、1978年に登場した「パッソーラ」も人気でした。
そんな、「ステップスルー」というスタイルを広めた両車の活躍が、80年代ヤマハ2スト50ccスクーターの隆盛につながっていくのです。