『「よかよか」精神と股間の問題』
なにしろピリピリ怒ったんじゃ、サウナ入っても気持ちよくないでしょ。それよりも、
「あ~こういう会話もひとつのサウナ文化としてあったんかァ~」
と、ポジティブに感じた方が気持ちいいよ。そもそもサウナって、入ると心広くなるもんじゃん。ストレス忘れて、なんでも「よかよか!」って許せるような人間になる場所がサウナだと思うんですよね。
そうやって今まで苦手だった会話も許せるようになった時、サウナ好きとして一皮向けた気分にもなりますよ、必ず。
ほら、最近はサウナも批評目線で入る人が増えてるけどさ、それも気持ちいいと思えないもん。
なんでも「よかよか!」と享受する気持ちで入った方が、会話がどうしたこうした以前の問題で気持ちいいよ。会話なんて誰がしてようが、してまいが、そんなこと気にせずサウナを楽しんだ方がお得ですよ。
どうしてもそういう会話が苦手な人は、黙浴を続けているサウナ行けばいいしさ。実際まだ黙浴を推奨してるサウナの方が多いだろうし。
ようするに、なんでもサウナは心広く持って入った方が気持ちいいよ、といいたい。
似たような話だと、水風呂の潜水を禁止する施設も最近多いけどさ、あれも施設が禁止するなら当然従うけど、
「髪の毛が水風呂に入ると不潔だから、潜水は禁止すべき」
っていう理由から水風呂の潜水を毛嫌いする人がいるのがオレはよくわからない。
コンプライアンス的に表記を気にして書くと、『股間』はバンバン水風呂に浸かってるのに、頭部の髪の毛が水風呂に浸かるのはイヤってのが、オレはわからないんだよな~。
「知らない人の股間と頭部の髪の毛、どっちか触らなきゃいけない。どっち触る?」
って聞かれたら、オレは躊躇なく頭部の髪の毛触る。でも、そういう人は「股間の方を触ります」っていうんだろうか? ま、こういう事書くと、股間は水風呂に浸かりっぱなしっていう事実に気付いて、
「股間も水風呂につけるな!」
なんてワケわかんないコトいい出す人が出てくるかもしれないんで、そんな事態に陥らない為にも、とにかく全てを許す広い心でサウナに入ることをワタシはオススメしたい。
この夏に言っておきたかったことは以上!
カーツさとう
コラムニスト/プロドランカー。グルメ、旅、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。@DIMEの新・サウナ専門サテライトメディア『Saunner』もチェック!