お盆に里帰りをして、久しぶりに仏壇の前で手を合わせたという人もいるだろう。ろうそくに火をともして、線香をあげる。線香は燃え尽きるが、ろうそくは長時間灯したままにすることもあり、火がついたままで大丈夫なのか?と気になることはないだろうか。
100円均一ショップのセリアは、競合他社に比べ、ハンドメイドグッズが充実していることで知られているが、実は「ろうそく」に関してもかなり充実している。ろうそくを燃焼時間で選ぶことができるほか、画期的な火を使わないタイプまで見つけることができる。今回は、そんなセリアのろうそくの中から、特徴的なものを紹介する。
火を使わない安心安全なLEDろうそく
ろうそくを灯して気になるのが、やはり炎だろう。ご先祖様に手を合わせ、すぐに消す場合もあるが、親せきが集まり、かわるがわる仏壇に手を合わせるなら、消さずに、ろうそくがなくなるまで灯している場合もある。ついうっかり誰かが倒したり、風で倒れたりしないか心配な場合は、「LEDろうそく」を選ぶのもいいだろう。ろうそく立てと一体になっている。
炎の形のすぐ下には、「火をつけない」との注意書きもある。ここに火をつけることはまずなさそうではあるが、注意しよう。
ろうそくの下の部分を外すと、電池を入れるようになっている。別売りの単4乾電池2本を入れる。
ろうそく立てに入れるようにして、本体部分を下に1回押すと点灯する。静止画のためわかりにくいが、なんと光が揺れている。炎本来の1/fゆらぎではないかもしれないが、遠目に見るとろうそくに火が灯されているようにも見える。火を使わないため小さいお子さんがいるような場所でも安心・安全だ。連続使用の目安時間は約60時間。
■商品詳細
商品名:LEDろうそく
価格:110円(消費税込み)
原産国:中国
材質:ポリスチレン、塩化ビニル樹脂、スチール
サイズ:高さ約20.5cm×5cm
燃焼時間が長めのろうそく
やはり従来の火を灯すろうそくがいい場合は、サイズや燃焼時間で選ぶことができる。「ローソク3号」は、8本入りだ。
3号サイズは、メーカーによって多少長さが違うようだが、こちらは約15cmだ。燃焼時間は、約125分。つけっぱなしにするのは、少し不安ではあるが、必要なときだけ火をつけ、その都度消すなら問題はない。仏壇の大きさに合わせ、サイズを選ぼう。
■商品詳細
商品名:ローソク3号 8本入り
価格:110円(消費税込み)
原産国:日本
材質:パラフィン
ミニサイズで燃焼時間が短いろうそく
近年は、仏壇のサイズ自体が小さくなっていたり、簡易的な仏壇であったりして、大きなろうそくが必要ではない場合もある。そんなときに便利なのが「十徳ローソク」だ。このろうそくは、安心、信頼できる仏具をリーズナブルな価格で提供するシリーズのもの。
48本入りで、燃焼時間は約25分だ。長時間連続してろうそくに火を灯したままにするシチュエーションは多くないと予想されるので、仏壇の大きさにもよるが、これくらいのサイズが、一番使い勝手がいいかもしれない。
長さは、約5.5cm。サイズが小さいため、ろうそくの穴にあったろうそく立てを準備するか、溶かしたロウで器に固定して使うようにしよう。
■商品詳細
商品名:十徳ローソク 48本入り
価格:110円(消費税込み)
原産国:中国
材質:パラフィン
火をつけやすい灯明用のライターを活用
火を使わないLEDろうそくは別として、ろうそくに火を灯すには、点火棒が必要だ。マッチを常備している人も現在では少数派だろう。タバコなどに火をつける一般的なライターでは、ろうそくに火をつけにくいという欠点がある。そんなときに便利なのが、「御灯明ライター」だ。
BBQなどでも活用する、炎の部分が着火スイッチから離れているチャッカマンに似たタイプで、ろうそくの芯に火をつけやすい。台所用などでは不謹慎なイメージがあるためか、仏具に寄せたデザインとなっているのも面白い点だ。
ロックを解除しなければ、着火できないようになっている。また、チャイルドレジスタンスで、着火レバーが多少重い仕様になっている。
着火レバーを強く引くと火が付く。炎の大きさは無調整式で、ろうそくや線香に火をつけるならちょうどいいと感じるサイズだった。マッチを使い慣れていない場合、こちらが便利だろう。
■商品詳細
商品名:CR 御灯明ライター
価格:110円(消費税込み)
原産国:中国
材質:ポリスチレン、塩化ビニル樹脂、スチール
サイズ:高さ約20.5cm×5cm
セリアには、誕生日などの祝い事のときにぴったりのかわいいキャンドルがラインアップされていることは知っていたが、仏壇用のろうそくも充実していていることに驚いた。また、災害用のキャンドルなどもあり、防災週間や秋のお彼岸に向けての備えとしてチェックするのもおすすめだ。
・セリア
https://www.seria-group.com/
撮影・文/林ゆり