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街中広告のスペシャリストに聞く、アフターコロナの屋外広告やOOHのストロングポイント

2023.08.22

加藤さんオススメ!優れた屋外広告&キャッチコピー5選 

ここで、日々屋外広告探索をしている加藤さんに、最近気になった逸品を紹介いただく。「場所にちなんだアイデアが印象に残っている」という加藤さんが選んだ、注目すべき広告とは?

◆ユニバーサルスタジオジャパンの穴場広告

「大阪のユニバがまさか東京で、しかもこんな穴場で広告を出すとは…と思わされた広告です。東京・福岡の各所で見られた同広告では、その場所にちなんだ表現となっていましたが、私が遭遇したものだと…」

【USJこの先右折 直進500㎞】(渋谷・道玄坂上)

「これは、MAPで調べると本当に500㎞!SNSでは驚きの声も数多く見られました」

【駅前のあの犬には負けませんよ。】(渋谷・センター街)

「渋谷駅前にいる”あの犬”のことですね…。遊びに行くという観点で見ると、実はライバルなのかもしれませんね」

【大変よくぶっとびました】(渋谷・並木橋)

「看板下の店舗がはんこ屋さんということもあってか、はんこ風のデザインが印象的でした。これら3広告は掲出場所が決して視認性が良い場所というわけではないのですが、デザインにオリジナリティがあり、つい探したくなるような仕掛けが凄い!それゆえ、テレビやWEBメディアでも各種取り上げられていたようです」

◆ECCの場所柄を意識したフレーズ

「ECCの広告では「いつか使う英語」をテーマに東京・大阪など複数箇所で掲載されたのですが、それぞれ場所にちなんだフレーズと英訳がセットで掲出されていました。たとえば…」

「六本木駅では芸能関係者が多く行き来する場所柄を意識した、芸能人しか使わないようなフレーズ「お相手は一般の方です。(He’s just an ordinary parson.)」「事務所を通してください(Talk to my agent.)」などを掲載」

「また、数多くのショップが立ち並ぶ東京青山では「ここからここまで全部ください。(I’ll take everything from here to here)」、大阪では関西人がよく使うと言われる「行けたら行くわ!(I’ll go,if I can…)」など場所の特性をつかんだフレーズばかり。過激な表現ではなく、思わずクスッとしてしまう絶妙なラインを攻めていたのが見事でした」

また、加藤さんにはこれまでの屋外広告で心に残っているキャッチコピーがあるという。

コレだ!

◆NETFLIX「おまたせしました。」

「初めて見た時の「なんだこれ?」感がかつてないくらい大きかったコピー。Netflix「全裸監督シーズン2」の広告ですが、一切作品のことは書かれておらず、「わかる人にはわかる」広告でしたね」

「そもそも、よく鉄道会社がOK出したなと思いつつ、なかなかお目にかかれない思い切った広告でした。同時期実施の「上を見ろ、星がある。下を見ろ、俺がいる。」もそのインパクトは圧巻。(なかなかこんな予算の使い方出来ないですよね)」

◆メリット「早よバス来い」「帰ったら絶ッッ対即シャワー!!」

「私もよく利用するバス停で展開された広告ですが、一般消費者と同じ目線で描かれたコピーで、まさに自分の気持ちを体現したかのようでした」

「「早く」が「早よ」と表現されたり、「絶ッッ対」部分でカタカナを利用することで、シャワーへの渇望感を表現する細かい工夫も最高でした」

◆Tinder「どこかにいい人いないかなーって、一生言ってな」

「Tinderというサービスを知っている・何かしらの印象を持っている方が多い渋谷エリアで展開することで「Tinderにはいわれたくない」なんて発信がSNSで多数見られた広告です。とても強気なコピーですが、”Tinderというサービスを知っている”土壌があるエリアで展開することで、仲の良い友人に冗談交じりで言われたような感覚で展開していたのが見事だと思いました」

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