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オンラインバンキングを変えるか?米国で注目を集めるアップル銀行のUX変革

2023.09.03

アップルの普通預金口座サービス

『Apple Watch』以来の新ジャンルとなる『Apple Vision Pro』など、久々の大型発表もあったWWDC。発表内容やここ最近の動きから、アップルが次に目指すのはどのような世界なのか、ITジャーナリストに持論を展開してもらった。

アップルの起こすUX変革がオンラインバンキングを変える

 WWDCで特に発表はありませんでしたが、米国では今アップルが提供する、年利4.15%の普通預金口座が注目を集めています。アップルの決済サービスとして「Apple Pay」があるのはご存じのとおりですが、米国では2019年からクレジットカードサービスの「Apple Card」も提供されています。普通預金口座は、この「Apple Card」のユーザー向けのサービスです。

 米国には「Apple Cash」という、『iPhone』で個人間送金ができるサービスがあり、「Apple Card」の利用で得られるキャッシュバックも、この「Apple Cash」にプールされる仕組みになっています。日本でも同様のポイント還元の仕組みがありますが、米国ではあくまでもキャッシュ。それなのに「Apple Cash」では金利がつきません。そこで、普通預金口座サービスが提供されるようになったという流れがあります。ちなみに米国では、銀行口座に普通預金口座(Savings Account)と、小切手やデビッドカード用の当座預金口座(Checking Account)の2つがあって、アップルが提供しているのは前者のサービスです。

 サービスは「Apple Card」の発行元でもあるゴールドマン・サックスのシステムを使って提供されています。あくまでも米国向けのサービスで、残念ながら高い金利はもちろん、このサービスがそのまま日本に来ることはありません。FinTechは全般にそうですが、国ごとにいろいろな規制があるので、横展開がとても難しいんです。ただその国の企業と提携したり、買収したりといった方法なら可能性はあると思います。

 預金口座やクレジットカードより前に、日本でのスタートが期待されるのが、『iPhone』をお店などの決済端末として使用できる「Tap to Pay on iPhone」です。Android版は日本でもすでに試用プログラムが動き出していますが、『iPhone』でも近々始まるのではないかと注目しています。

 結局、アップルが金融サービスをやる理由は、手数料などの収入もあるでしょうが、一番は『iPhone』でできることを増やして、もっと多くの人に使ってもらいたいということなのだと思います。『iPhone』がお店の決済端末になれば、その分たくさん使ってもらえるので、まずはそこからではないでしょうか。

 米国と同じにはならないでしょうが、先ほど言ったように日本の企業と組む形でなら、「Apple Card」や預金口座サービスも可能性はあると思います。米国では高い金利だけでなく、『iPhone』から口座を簡単に開設できるしくみだったり、UXも注目されています。例えば米国ではリボ払いが一般的なので、できればお金がある時に、前倒しで返済したほうが金利が安い。「Apple Card」ではそういう細かな手続きも、簡単にできるようになっています。『iPhone』で使いやすいUXを提供できるのは、アップルの強み。「Apple Card」の影響で、カードの券面に番号を記載しないナンバーレスカードが広がったように、アップルの参入が銀行のUXを大きく変える可能性はあると思います。実際、今日本で提供されているオンラインバンキングの中に、使いやすいサービスがどれだけあるかということです。その意味では、アップルと組みたいと考える企業もあるのではないでしょうか。一方でアップルは商品設計やデザインまで、口を出してくる可能性もある、組むことは簡単ではないだろうとも想像しています。

Apple Card米国で2019年から提供されている「Apple Card」。番号を記載しない、ナンバーレスカードを広めた。

アップルの普通預金口座サービスアップルの普通預金口座サービスは、『iPhone』を操作するだけで口座の開設が簡単にできる。

Tap to Pay『iPhone』を決済端末として使用する「Tap to Pay」の上陸で、日本の電子決済は加速するか。

鈴木淳也さんモバイル決済/ITジャーナリスト
鈴木淳也さん
2002年の渡米を機に独立し、シリコンバレーのIT情報を発信。現在は「NFCとモバイル決済」を中心に世界の事例やトレンドを取材している。著書に『決済の黒船 Apple Pay』(日経BP)がある。

取材・文/太田百合子 写真/UPI

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DIME9・10月合併号の特別付録は、いつでもどこでも使える!ネックバンド型扇風機!!

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世界中にファンを擁するポケモン。ゲームから産声を上げ、アニメやカード、スマホゲームなど様々なジャンルの壁を飛び越えてファンダムを拡大してきた。そんなポケモンはこれまでどんなトレンドを発信し、新しいカルチャーを生んできたのか。ポケモンが次に見据える新戦略にDIMEならではの360度視点で深く切り込む!

■第2特集
アップルのシン戦略

「過去最高のWWDCになる」とティム・クックCEOが事前に予告しただけのことはあり、空間コンピューターとうたう『Apple Vision Pro』の発表が世界中で話題となった。が、アップルの目指すところは、こうしたデバイスの領域だけにとどまらない。気になるアップル発の生成AIの行方、米国で年利4.15%で開始した金融サービス「アップル銀行」の日本上陸、開発の噂だけが先行する『Apple car』……。今回、「WWDC2023」で発表された内容をあらためて、各界の識者が検証。アップルが見据える〝数年先の近未来〟を考察する。

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