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アップルの次なる主戦場は自動車か?体験してわかった「Apple Vision Pro」の本当の狙い

2023.09.05

『Apple Watch』以来の新ジャンルとなる『Apple Vision Pro』など、久々の大型発表もあったWWDC。発表内容やここ最近の動きから、アップルが次に目指すのはどのような世界なのか、4人の識者に持論を展開してもらった。

VR注力のキャリアは、『Vision Pro』で可能性が広がる

 WWDCで『Vision Pro』を体験してわかったのは、アップルはVRとかメタバースとか、そういうところと戦う気はないということ。VRも含めて、いろんなことができる「空間コンピューター」の『Vision Pro』と、ゲームを中心とする従来のVRとは、すみ分けができるのだと思います。NTTコノキューとか、KDDIのαU(アルファユー) とか、最近キャリアが注力するメタバースも、アップルがそれを内包するデバイスを出したことで、従来のVRだけじゃない可能性が広がったのではないでしょうか。『Vision Pro』は高価なので、当初は開発者やアップルファンしか買わないでしょうが、今後『Vision SE』のような廉価版が出てくれば、徐々に市場もできてくるのかなと思います。

 ただ、あれを着けて街ナカへというのは考えにくいので、『iPhone』に置き換わることはないでしょう。『iPhone』は画面が小さくて持ち歩きやすいし、『Vision Pro』は家や仕事で使うというように、当面は補完関係になるのだと思います。とはいえ『Vision Pro』のウリのひとつは「FaceTime」だったりするので、コミュニケーションツールとして捉えるなら、将来的にはセルラー版の可能性もあると思いますし、『Vision Pro』をキャリアが販売する可能性もある。5G普及の起爆剤にはならないかもしれなけど、貢献するものにはなるかもしれません。

 今アプリストアを開放すべきという議論がされていますが、ユーザーからすれば別に今のままで困っていないし、開放することで安全性を脅かされる危険性もある。今後マイナンバーカードも『iPhone』に入ってくるし、『Vision Pro』では視線のようなデータもとれると考えれば、やはりプライバシーを遵守するアップルに管理してほしいと個人的には思います。でも、キャリアはアプリストアをやりたいのかもしれません。開放されたら、参入の可能性が一番あるのはキャリアだと思います。

 実はWWDCの取材の時に、ほかの記者さんと噂していたんですが、ひょっとしたら『Vision Pro』は、クルマと一緒に開発されていたんじゃないかという話があります。カメラやセンサーで集めた情報を処理したり、空間的に表示するというのはクルマにも応用できる技術。『Vision Pro』が製品として出てきたことを考えると、今後アップルがソニーのように、クルマを造る可能性も十分にあると思います。アップルが自らやるのか、ソニーがホンダと組んだように、どこかの自動車メーカーと一緒にやるのかはまだわかりませんが、おそらく後者じゃないかと思います。

 ひとつ確実に言えるのは、今後「CarPlay」が強化されて、計器とかエアコンとか、クルマのハードウェアとiOSがより深く連携するということ。このことはアップルが近日のアップデート予定として、明らかにしています。その先にアップルが造るクルマがあっても不思議ではない。スマホの次はクルマではないけど、自動車がIT企業の次の主戦場になっていく、通信することで価値が高まっていくことは間違いないと思います。一方でIT企業と自動車メーカーでは動きのスピードが全然違うので、そこは大変なんじゃないかなとも思っています。今回の『Vision Pro』もそうですが、アップルは後出しジャンケンが得意な会社だったりもするので、クルマについてもソニー×ホンダとかいろんなところを見ながら、じっくり時間をかけてやるんじゃないでしょうか。

メタバース5Gのキラーコンテンツとしてメタバースに注力するキャリアも『Vision Pro』で可能性が広がる。

CarPlay2023年後半に対応車種が発売されると予告されている、次世代の「CarPlay」にも注目が集まる。

ソニーソニーはセンサー、カメラなどIT技術を駆使したクルマを発表。アップルも同様に参入するのか。

石川 温さんスマホ/ケータイジャーナリスト
石川 温さん
モバイル業界を中心に取材、執筆活動を続ける。日経電子版「モバイルの達人」など連載、著書多数。ラジオNIKKEI木曜22時20分からの『石川温のスマホNo.1メディア』のパーソナリティーも務める。

取材・文/太田百合子 写真/UPI/アフロ(電気自動車)

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「過去最高のWWDCになる」とティム・クックCEOが事前に予告しただけのことはあり、空間コンピューターとうたう『Apple Vision Pro』の発表が世界中で話題となった。が、アップルの目指すところは、こうしたデバイスの領域だけにとどまらない。気になるアップル発の生成AIの行方、米国で年利4.15%で開始した金融サービス「アップル銀行」の日本上陸、開発の噂だけが先行する『Apple car』……。今回、「WWDC2023」で発表された内容をあらためて、各界の識者が検証。アップルが見据える〝数年先の近未来〟を考察する。

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