子どもにとって1か月以上ある夏休みも、社会人にとってはあっという間。そんな貴重な数日間を、コロナ5類移行後初めて迎える今夏において、ビジネスパーソンたちはどのように過ごすつもりなのか?また、世代ごとで夏休みの過ごし方の傾向に、どのような違いが見られるのだろうか。
スタッフサービス・ホールディングスはこのほど、17歳~62歳までのビジネスパーソン920人を対象に、「働く人の夏休みに関する実態・意識調査」を実施し、その結果を発表した。
今年の夏休みを取る人、または取得予定の人は全体の3/4
今年の夏休みを取る人、または取得予定の人は、687人の74.7%となり、全体の3/4を占めた。なお、世代別に大きな特徴は見られなかった。
平均取得日数は5.7日で、昨年と同数となった。
「今年の夏休みにかける思い」について調べたところ、「今まで我慢した分思いっきり楽しみたい」と回答した人が54.1%と、約半数が今年の夏休みに対して期待していることがわかった。世代別に見ると、総じて若年層のほうがポジティブな声が多く、特に「思いっきり楽しみたい」と回答した人はZ世代が74.7%ともっとも高い。
「昨年の夏休みの感想」について聞いたところ、「楽しめなかった」人は37.1%となった。コロナ禍の夏休みを楽しめなかった人が一定数いるようだ。
今年の夏休みの予定は「宿泊をともなう国内旅行」が1位
「今年の夏休みの予定」について聞いたところ、全体では「宿泊をともなう国内旅行」と回答した人が35.4%で最多となった。以下、「グルメ、飲み会」(21.0%)、「帰省」(20.5%)、「自宅での読書、映画鑑賞、テレビ視聴」(19.1%)、「自宅近所への散歩、買い物」(14.3%)と続いた。世代別で見ると、Z世代は「レジャー施設」などアクティブに過ごす傾向が強かった。
「夏休みを過ごす上で重要視すること」について聞いたところ、「リラックス、リフレッシュできること」(86.9%)が最も多く、以下、「趣味の時間」(75.7%)、「自分一人で過ごす時間」「コストパフォーマンスの良さ」(同73.2%)、「家族と過ごす時間」(72.3%)が7割台で続いた。
このほか、58.1%が「効率的に多くのことを楽しめる、タイムパフォーマンスの良さ」、43.5%が「自分磨き、習い事の時間」、27.8%が「仕事のスキルアップ」について重視していることがわかった。
夏休みの過ごし方の希望は、若い世代はアクティブに過ごしたいと考えており、特に「マスクを着けずに過ごしたい」「計画的に楽しみたい」といった意識が他の世代に比べ高かった。
また、若年層は「タイパ」(タイムパフォーマンス)を、ミドルシニア層では「コスパ」(コストパフォーマンス)を意識しており、世代間による価値観の違いがうかがえる。