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立ったまま仮眠するボックス「giraffenap」を生んだ知的財産のビジネスマッチング

2023.08.13

日本人の睡眠時間は世界的に見て短く、そこから引き起こされる睡眠不足は、日中の眠気やだるさ、集中力や注意力の低下、単純ミスの増加などにつながってしまう。一方で日中の仮眠は、疲労回復、ストレス軽減、集中力や記憶力の向上などの効果があると注目されている。

そこで合板や建材などの製造・輸入・販売などを手がける広葉樹合板は、文具メーカーのイトーキが持つ特許を使って”仮眠”を通じたパフォーマンス向上を目指す、立ったまま寝る仮眠ボックス『giraffenap(ジラフナップ)』を開発。施設導入などの展開をスタートさせた。

仮眠の効果に注目する企業にとって、「仮眠するスペースがない」、「周囲の人の視線が気になる」など仮眠制度を導入する設備やコスト、従業員の意識などの課題は多い。疲労や眠気を感じた時に立ったままひと休みできる仮眠ボックス『giraffenap(ジラフナップ)』は、オフィスに設置するだけで快適な仮眠環境の導入が可能なため、利用すれば20分という短時間の仮眠でリフレッシュし、従業員の健康増進やパフォーマンス向上に貢献するという。

コンセプトは「Sleep Well While Standing(立ったまま最高の休息を)」

商品名の『giraffenap』は、コンセプトの「立ったまま最高の休憩を」という思いを取り入れるため、立ったまま短時間で睡眠をとると言われているキリン(giraffe)と欧米で作られた短い仮眠を表す「パワーアップ(Powernap)」という造語を組み合わせて命名された。

「私たちの住む日本では、仕事中に寝るイコール怠けていると思われる方も多いはずですが、そんな固定概念を打ち破る時代に差し掛かっています。世界では仮眠を積極的にとることで、生産性やクオリティビティに良い影響を与えることが、アメリカのNASAなどが行った多くの研究によって示されています。

積極的に眠気を受け入れながら仮眠ボックスを利用することで、今までよりも効率的で充実したパフォーマンスを維持することが可能で、疲労やストレスの開放によってクリアな頭で集中して仕事や作業に取り組むことができるようになります」(広葉樹合板/山口裕也氏)

仮眠に最適な時間は15分から20分と言われており、30分以上になると深い眠りになって目覚めが悪く、夜の睡眠にも支障をきたす。そのために立ったままでうつぶせ状態になって仮眠を取るスタイルになっている。利用する時は、脚部2か所と臀部と頭部の四点をそれぞれのパートで支えることで、立った姿勢でも心地よく仮眠を取ることができる。調光の照明でよりスムーズな仮眠導入とストレスのない起床をサポートしてくれる。

操作方法が非常にシンプルで、筐体に入って自分の体に各パッドをアジャストさせるだけ。操作手順も①ドアをスライドして開ける、②筐体の中に入って足の裏を足裏パッドに密着させる、③脚部と膝をパットにしっかり当てる、④おしりの高さを昇降スイッチで調整、⑤アームパッドを下ろして昇降スイッチでアームパッドの位置を調整と簡単だ。

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