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立ったまま仮眠するボックス「giraffenap」を生んだ知的財産のビジネスマッチング

2023.08.13

北洋銀行の知財マッチングでプロジェクトが実現

今回の製品には、イトーキの「人体収納用構造体及び睡眠用筐体」という特許が使われているが、広葉樹合板とイトーキと結びつけたのが北洋銀行による知的財産活用の施策。今回の製品発表会では、そこのことについても触れられた。北洋銀行は、2021年度の経済産業省の中小企業知的財産支援事業の活用し、2021年に知的財産の周知活動としてテレビ番組や冊子を発行し、金融機関職員を対象とした知的財産活用セミナーを開催。その流れから「北洋銀行知財ビジネスマッチング」を開催し、成約した2件のうちの1件が『giraffenap』のプロジェクトだった。

「北洋銀行さんの「北洋銀行知財ビジネスマッチング」で仮眠ボックスのライセンス説明を受けて、世界初のユニークな商品開発をしてみたいという強い思いがこみ上げました。その後、イトーキさんとの打ち合わせを得て2022年7月14日にライセンス契約の調印式を行いました。その会見の場で完成予定を約1年後と述べてプロジェクトがスタートしたわけですが、2023年8月1日にゴールを迎えることができました」(広葉樹合板/山口裕也氏)

「イトーキの技術と広葉樹合板さんの商品を作る技術がうまくコラボレーションしたことによって、こういう形で商品を発表できました。特許の名前は「人体収納用構造体及び睡眠用筐体」と難しいですが、商品になるとすごくわかりやすく、これは非常に大きなことかなと思います。イトーキは、発明・特許品という技術をしっかりと大切にするというDNAが会社に脈々と伝わっています。まだ世に出てない特許がたくさんあると思いますが、それが世に出てしっかりと商品になって世の中の役に立てることがあれば、本当に素晴らしいことだと思います。今回の『giraffenap』も睡眠不足のみなさんに役立てば素晴らしいと思っております」(イトーキ/品田潤生氏)

広葉樹合板とイトーキのマッチングは、知的財産のマッチング事業という新たな取り組みがなければ生まれなかったかもしれない。そうして作られた『giraffenap』が、仮眠によってオフィスの在り方や働き方を変えていきそうだ。

『giraffenap』の記者発表会には、北洋銀行・地域産業支援部長の越田雄三氏、広葉樹合板・代表取締役の山口裕也氏、イトーキ・取締役常務執行役員の品田潤生氏が参加した。

https://g-nap.com/

文/久村竜二

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