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日本で一番詳しいとされる腸内細菌検査「マイクロバイオミー」で腸内環境を調べてみた結果

2023.08.06

昨今”腸活”という言葉をよく聞くようになった。腸内の細菌環境を整えることで、より健康な身体を目指すというものだ。近年の研究により、肥満などの体型はもちろん、がんや糖尿病などの疾病リスクにも影響を与えていることが判明してきている。自分の腸内環境を調べる最も有効な手段が、検便などによる腸内細菌の検査だ。キリンが7月からサービスの本格展開を開始した腸内細菌検査サービス「MicroBio Me(マイクロバイオミー)」は腸内細菌を最小単位である菌株レベルまで解析できるというものだ。そこで実際にマイクロバイオミーを利用し、自分の腸内細菌環境を調べてみた。

発酵分野のスペシャリストが手がける細菌事業

ヒトの腸内には約1000種類、100兆個ほどの腸内細菌が存在しているといわれている。細菌の研究によって、これらの腸内細菌の状態が、様々な健康状態と密接に関係していることが明らかになりつつある。例えば腸内の刺激に対して過敏になり、便通異常などの症状が引き起こされるIBS(irritable bowel syndrome=過敏性腸症候群)は、要因の一つとして腸内細菌のバランスが乱れていることが挙げられるという。他にもがんや糖尿病、さらには自閉症など様々な疾病との関係性もわかってきている。

これら医学の発展を背景に、昨今では腸内環境を整えることでより健康な身体を目指す”腸活”というワードがよく取り上げられるようになってきた。キリンの調査によると、腸内環境を整えるために、日常的に何かを実施している人は93.0%で、かなり多くの人が腸内環境に対して高い意識を持っていることがわかる。その一方で、普段の腸内環境の状況をとても良いと回答した人はわずか5.6%で、ベストな腸内環境を整えられていないと感じているようだ。また、腸内細菌検査へ興味があると回答した方は67.9%に達し、自分の腸内環境を調べたいという期待感を持っている人も多い。

そこでキリンが2023年7月より本格展開を始めたのが、腸内細菌検査サービス「マイクロバイオミー」だ。同社が2018年から出資している、アメリカで腸内細菌検査事業を行なっているThorne HealthTech社の高精度解析技術「ショットガンメタゲノム解析」を用い、腸内細菌を最小単位である菌株レベルまで解析。検査結果をもとに、キリンがおすすめの食材や素材を提案したり、医師から専門性の高い適切な指導を受けたりすることができるというものだ。キリンが持つ発酵事業や食品事業の強みを生かしたビジネスモデルといえる。

ショットガンメタゲノム解析では、腸内細菌が持つビタミンや短鎖脂肪酸の産生機能まで検査可能。腸内で不足している菌が好む食材や、積極的に摂取すべき栄養素を把握できる。

お手軽検査で詳細な腸内環境がわかる!

筆者はここ3年ほどで一気に10kgほど太ってしまった上、お腹の調子が悪いことが多く、腸内環境が気になっている。そこで実際にマイクロバイオミーの腸内細菌検査を試してみることにした。測定には便を使うため、健康診断などで行なう検便と同じような方法でサンプルを採取する。

検査キットは医療機関などの施設で申し込み購入する。公式サイト上に検査キットを取り扱っている施設の一覧が掲載されている。

サンプル採取から結果が分かるまでは6週間から9週間ほど。腸内環境は生活習慣に大きな変化がなければ維持されるため、現在の腸内環境とほぼ同等と考えて問題ないとのこと。実際に届いたレポートの1ページ目には、総合的な腸内細菌の状態について、AからEの5段階で表記されているのだが、筆者の評価は最も低い「E」。特に有用菌が少なく、ビタミン類を産生する能力が低いとのことだった。

総合評価欄には、有用菌と有害菌の多さや菌の多様性など5つの評価項目について、5段階評価のグラフも記載されている。

検査結果には、不足している有用菌を増やすために必要な食物繊維とそれを多く含む食材、また直接摂取したほうがいい有用菌も掲載されている。これらを参考に、普段の食事にその食材を多く取り入れたり、サプリメントで補ったりすることで、腸内環境の改善を図っていく。ページ後半には消化力や免疫、菌株ごとの数など詳細なデータがスコア表記されている。また、担当の医療機関にはさらに詳細な医療向け情報も提供されており、より具体的に健康に関する情報提供を受けたり、食事などに関するアドバイスを受けることもできる。

腸内細菌の可能性は無限大!

実際にレポートを見ると、自分の腸内細菌環境の悪さに驚いたが、もっと健康的な生活を送って腸内環境を良くしたいという思いも湧き上がった。具体的に摂取すべき素材などが表記されているため、アクションに移しやすいのがありがたい。自分の健康状態に不安があって、腸内環境から見直したい、という人は、マイクロバイオミーの検査をもとに生活習慣を見直すというやり方をオススメしたい。

筆者は現在、リストに表記されている素材のサプリメントや有胞子性乳酸菌の錠剤を接種している。研究発表によると、生活習慣を変えて2〜3週間ほどで腸内環境も変化する可能性があるそう。1ヶ月ほど取り組んだ後、再度検査して腸内環境の変化を確認する予定だ。

取材・文/桑元康平(すいのこ)
1990年、鹿児島県生まれ。プロゲーマー。鹿児島大学大学院で焼酎製造学を専攻。卒業後、大手焼酎メーカー勤務などを経て、2019年5月から2022年8月まで、eスポーツのイベント運営等を行うウェルプレイド・ライゼストに所属。現在はフリーエージェントの「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズのプロ選手として活動中。代表作に『eスポーツ選手はなぜ勉強ができるのか』(小学館新書)。

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