AIモードが自然なアシストを実現
今回の試乗コースは晴海大橋を対岸で折り返す10分ほどのコースで登り坂、と下り坂が含まれる。バイクのアシストは4段階で、これを自動的に選択してくれるAIモードがある。まず、オススメされたAIモードを使って試乗コースを往復してみよう。アシスト機能をONにするには本体と認証済みのスマホアプリが必要になる。このアプリとの連携がスマチャリのキモになる。バイクは8段変速なので登り坂は低速ギア、下り坂は高速ギアに変速するのだが、AIモードでアシストを効かせると、常に一番重い高速ギアにしたまま走れるようになる。つまり、クルマで言えばMT車がAT車になった感覚でシフトチェンジが不要になるのだ。
もちろん、普通の電動アシスト自転車にも同じことが言える。AIモードは4段階のアシスト量を自動的に決めてくれ、これが優しい加速を実現する。普通の電動アシスト自転車は高性能モデルになればトルクが強力になるため、背中をバーンと押されるような加速でスタートできる。それが気分いいのだが常にドッカン、ターボのような加速では渋滞した道などでは走りにくい。加速の度合いを調整するにはアシスト量の手動での変更が必要になり、ATからMTに逆戻りしてしまう。この問題を解決してくれるのがAIモードなのだ。常にジェントルな加速でアシストするので、登り坂も下り坂も軽くペダルを踏むだけで走行できる。パワーアシストと言うよりは、軽くこぐだけで速いバイクというイメージだ。スポーツ走行を楽しみたいときはAIモードをOFFにしてパワーとレスポンスをMAXにすればキビキビとしたアシストが受けられる。
専用アプリとの連携でマップ表示から走行ログまで取れる。アシスト量の設定もスマホからおこなう
クランク部分に後付するモーターは電池と併せて重さ5kgになる
バッテリーは円筒形で着脱可能。専用充電器で充電する。充電時間は約4時間で最大約100km走行できる