夏休みに子ども優先レーンを設置する国立科学博物館を取材
そんな中、ゴールデンウィークに続き、夏休み期間中も制度を実施すると早々に回答があったのが、東京・上野恩賜公園にある国立科学博物館。
今回、広報の方に詳しい話を聞いた。
–GWに通常レーンに加え、お子様連れ優先レーンを設置したそうですがその対象者は?
「高校生以下のお子様を含む入館者になります」
–優先レーンを設置したことによるメリットは?
「こども連れだけでなく、高齢者や障がい者、一般来館者にも十分配慮して実施したため全ての来館者の入場がスムーズになりました」
–今年の夏休みも優先レーンは設置されるとか?
「はい、設置予定です。時期は8月11日〜15日のお盆期間になります。上野本館常設展示入口に1レーンを設置する予定です。対象者はGWと変わらず、高校生以下のお子様を含む入館者になります」
国立科学博物館と言えば、恐竜から宇宙まで見どころ満載のスポット。大人も子供も楽しめる展示がズラリと並び、遊びながら学べる施設だが、今年の夏休みも見逃せない展示や展覧会等のイベントが揃っている。オススメはこちら!
◎企画展「科博の標本・資料でたどる日本の哺乳類学の軌跡」
期間:4月25日(火)~8月16日(水)
2023年は日本で初めて哺乳類を研究する学術団体ができて100周年。また、日本の哺乳類が世界に紹介されるきっかけとなったシーボルト来日の200周年の年でもある。本展ではイリオモテヤマネコのタイプ標本やツチブタの仮剥製など、普段の展示では見られない秘密の研究用標本も公開される。必見!(※常設展入館料で観覧可能)
(世界三大珍獣 左から、ジャイアントパンダ、オカピ、コビトカバ)
公式
https://www.kahaku.go.jp/event/2023/04mammalogy/
◎常設展に新規展示が登場
地球館2階「科学と技術の歩み」のコーナーに、小惑星探査機はやぶさの再投入カプセル実物を新規に展示。これも見逃せない。
◎【夏休み植物園フェスタ】 期間: 7月21日(金)~8月20日(日)
茨城県つくば市にある「国立科学博物館 筑波実験植物園」では、『のぞいてみよう!植物園のお仕事』をテーマに、夏休み植物園フェスタを開催。「植物園って普段は何をしているの??」が分かる植物園のお仕事紹介や7,000種類以上の植物を管理しつつ来園者をお迎えする植物園ならではの努力や工夫を紹介する。クイズラリーやギャラリートーク、講座も盛りだくさんだ。
公式
https://tbg.kahaku.go.jp/event/2023/07natsuyasumi/
まとめ
政府が目指す「子どもファーストな社会」を実現すべく始まった『こどもファスト・トラック』。まだスタートしたばかりで、各施設は手探り状態のようにも見える。世論的にも賛否さまざまな意見が飛び交い、定着するまでにはもう少し時間がかかるかもしれない。子どもに優しい社会を目指す第一歩としての行く末を、これからも見守っていきたい。
取材協力
国立科学博物館
文/太田ポーシャ