「ご承知おきください」との違い
「お含みおきください」と「ご承知おきください」は、どちらともビジネスシーンでよく使われる言葉だが、使える相手が違う。「お含みおきください」が目上の人に使えるのに対し、「ご承知おきください」は目上の人に使えない。「ご承知おきください」よりも「お含みおきください」の方が丁寧な印象になる。
意味も違い、「お含みおきください」が「心に留めておいてほしいこと」なのに対し、「ご承知おきください」は「知っておいてほしい」という意味だ。重要な情報を知らせたいときには、「ご承知おきください」より「お含みおきください」の方が適している。
「お含みおきください」を英語で言うと?
英語で「お含みおきください」を意味する言葉はないため、「理解してください」「了承してください」などと直接的な表現の言葉に言い換えて英語に訳す必要がある。
今回は、「理解」や「了承」を意味する「understand」を使った英語表現を紹介する。「あらかじめ」という意味の「in advance」をつければ、事前の情報ということを強調することも可能だ。
<例文>
Please understand the above.
以上の点についてご理解ください。
I appreciate your understanding.
ご理解いただけると幸いです。
I am glad that you understand.
ご理解いただけると嬉しいです。
Thank you for your understanding in advance.
あらかじめご了承ください。
イベントや会議の中止、締め切りなどを伝えたい場合は、伝えたい情報をはっきりと伝える方がいいだろう。
<例文>
The event has been canceled due to various reasons.
イベントは諸事情により中止とさせていただきました。
Would you send me the documents by May 10?.
5月10日までに私宛に書類をいただけますでしょうか?
まとめ
メールやビジネス文書、手紙などで使われることが多い「お含みおきください」の意味や正しい使い方を知っておけば、相手に失礼な言い方をせずに済む。
普段から仕事相手とメールや手紙をやりとりしている人は、「お含みおきください」の使い方をマスターしておいて損はないだろう。
構成/編集部