エアコン使用時の悩み 1位「電気代が高くなる」⇒「設定温度28℃でつけっぱなし」+「通気性の高い敷パッド」がおすすめ
三橋先生によると、どうしても電気代が気になる人は、設定温度を28℃にしてエアコンを一晩中つけ、通気性が高い敷きパッドを活用するのがおすすめだそう。背中がマットレスに密着していると背中が蒸れ、不快感で目が覚めてしまう。
また、横向きで寝て背中の蒸れを防ぐのもおすすめだという。抱き枕を使うと体の圧力が分散されるので、横向きで長時間眠ることができる。
*快眠温度と、体調を考慮して設定温度は適宜調整することをおすすめしている。
また、三菱電機は、一晩中エアコンをつけているときの”積算消費電力量”に関して、三橋さんと共同で「一晩中つけっぱなしの場合」と「入り切りを繰り返した場合」の積算消費電力量の比較実験を行った。
同じ設定温度だと「入り切りを繰り返した場合」のほうが積算消費電力量は若干低くなるが(図1)、切った後に1.5℃~2.5℃の室温上昇を確認(図2)。
三橋先生によると、「入り切り」では睡眠中に室温が上昇することにより目が覚め、睡眠の質が低下する可能性があるとのこと。
※1 ”8時間“での積算消費電力量
※MSZ-GE2520。三菱電機㈱環境試験室(8畳)外気温30℃・外気湿度75%・風速「自動」・設定温度24℃、26℃、28℃において入り切り(2時間つける→1時間切る→2時間つける→1時間切る→2時間つける)とつけっぱなしにした場合の積算消費電力量(Wh)。実際には住んでいる地域、部屋の環境、使用条件等により変わる。
エアコン使用時の悩み2位と3位「体感温度の違い」⇒子どもの適温は「大人の適温-1~-2℃」が目安!家族で体感温度差がある場合は「暑がりさんに設定温度を合わせる」のがおすすめ。
子どもは体温が高いので、大人が快適だと感じる温度より少し下げるのがおすすめ。子どもが暑がる場合は、1~2℃を目安に設定温度を下げる(個人差があるので適宜調整)。
大人が寒い場合は、パジャマを厚手のものにしたり、掛け寝具を厚手にして保温性を高くするといいだろう。
パートナーよりも寒がりの人は、パジャマを厚手のものにしたり、掛け寝具を厚手にして保温性を高くする。パートナーよりも暑がりの人は、冷感寝具を使用したり、エアコンの風向を暑がりさんに向けるのがおすすめ。
エアコン使用時の悩み 4位⇒「就寝時、エアコンをつけていると寒い」という人は“2段階の温度設定”がおすすめ
暑さによる寝苦しさにストレスを感じる人が多い一方、「就寝時、エアコンをつけていると寒い」と回答した人も27.5%いることがわかった。
快眠のためには室温を一定に保つことがおすすめだが、睡眠中に寒いと感じる場合は体温が高い寝始めは室温を低くし、入眠後に室温が高くなるようにする「ねむり運転」※2に設定すると、冷えすぎる心配が少なくなる。
※2「ねむり運転」はメーカーによって名称が異なる。
また、冷気が肌に当たらないようパジャマを長袖長ズボンにして、一晩中つけても寒くならない工夫をしよう。
2段階の温度設定の手順
1:就寝1時間前から、冷房をつけて部屋を冷やしておく。
2:就寝時に、「ねむり運転」※2を設定し、温度を26℃~28℃に設定する。
(就寝直後はねむり運転設定“前”の温度、30分後にねむり運転設定“後”の温度に変わる。設定方法や動作はメーカーによって異なるので、取扱説明書を確認すること)
快適な睡眠を得るため、リモコンのボタンに「ねむり運転」がないか探してみてほしい。
調査概要
グラフ1~2、表1
調査対象者:20~40代の、小学生以下のお子様がいるご夫婦600名(東京・大阪在住)
調査方法:インターネット
調査期間:2023年6月16日(金)~6月18日(日)
図1、2
三菱電機調べ
関連情報:https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine/special/oshiete/
構成/Ara