7月19日、その年の最も優れた文具を表彰する『第32回 日本文具大賞2023』が発表された。
「日本文具大賞」とは、その年の優れた文具に贈られるアワード。受賞製品・企業様にとっては製品販促の絶好の機会として、またバイヤーにとってはその年の新作注目製品を一度に見ることができる機会として、業界のみならず広く大きな注目を集めている。
第32回を迎える今回の日本文具大賞は、2022年5月17日以降に発表された文具の新製品・リニューアル製品の中から「機能部門」「デザイン部門」に加え、新たに「サステナブル部門」を設け各5製品を部門別優秀賞として選定し、3部門別優秀賞の中から1製品がグランプリとして選ばれた。
文具の新たなスタンダードになる可能性を秘めた、機能部門とデザイン部門とサステナブル部門の優秀賞に輝いた全15商品とその中からグランプリに選ばれた商品を紹介しよう。
機能部門
「ノリノスポット」プラス株式会社
カチッと押すだけでピンポイントでのり付けできるテープのり。「節約して使っている」という学生の声を基に開発。
用紙の角や辺へ必要な分だけのり付けし、学習中の机上にスペースが無くても持ちながらのり付けできる。
https://bungu.plus.co.jp/product/paste/refillable/norino_spot/
「水習字用紙」合同会社イージーモード
従来の乾けば消える紙と異なり、水で書けて乾いても消えないのが特徴(特許出願中)。
汚れず、準備・片付けが簡単、加えて作品が残り、掲示も可能。習字初心者、高齢者に向けて開発された。
乾いて消える紙との併用を提案している。
https://dime.jp/genre/1553198/
「ジーニアスペンシル」北星鉛筆株式会社
より芯を衝撃から守る内部構造とクリップ付きの鉛筆キャップと短め鉛筆を合わせ、持ち運びやすく、
そのままタッチペンとしても使える賢い鉛筆。鉛筆のホールド感にこだわり、素材は紙製で軽く、環境にも配慮されている。
http://www.kitaboshi.co.jp/home/
「1冊でも倒れないブックスタンド」株式会社LIHIT LAB.
抜き差ししても隣の収納物が倒れにくい設計で少ない冊数の本やCD・DVD、
ゲームソフトなどのケース類が倒れることなく整理できる。両サイドのジョイントで連結ができるのもポイント。
https://www.lihit-lab.com/products/catalog/a-3575.html
「クラフトテープカッター」株式会社デザインフィル
クラフトテープを軽い力でキレイにカットできるカッター。切り口がまっすぐ切れる特殊加工刃は2倍長持ちの両面刃仕様。
テープを切る時は安全カバーが自然と上方向へ持ち上がり刃先が指にあたりにくい安全設計となっている。
https://www.designphil.co.jp/presspdf/221124_krafttapedispenser.pdf
デザイン部門
「マス目フセン”Kaketa!”」+teacher
漢字練習用のマス目が印刷された付箋。1枚を短時間でやり切ることができるため、子どもの集中力が持続する。
目に優しいカラーペーパーを使用しており、全ての子ども達が扱いやすいデザインに仕上げられている。
https://shop.plus-teacher.com/
「myfaシリーズ(コレクションスタンド L/デコレーションポーチ ミニ)」株式会社LIHIT LAB.
『推し活をもっと楽しく』をコンセプトにしたグッズ収納シリーズ。缶バッチやトレカ、アスクタなど様々なグッズを収納できるファイルや、
推し色に合わせて選べる豊富なカラーバリエーションのポーチを揃っている。
https://www.lihit-lab.com/lineup/myfa/
「読書ノート」株式会社 コクヨ工業滋賀
子どもが、本から得た知識や心に感じたことを記録できるよう導くためのノート。本を読んだ感想や気持ちを、
メーターや顔の表情アイコンで記録でき、子どもの興味や学び・知識を親子で共有するのに役立つ。
https://www.kokuyo.co.jp/newsroom/news/category/20220721cs.html
「人間工学電卓」カシオ計算機株式会社
操作時の状態を徹底解析し、打ちやすさを追求。操作面を3°に傾斜させることで、右の手や指にフィット。
キーは指の動きに合わせて垂直方向に打てるよう、階段状に配置。自然な状態で打ちやすい、新発想の電卓。
https://dime.jp/genre/1487965/
「テリュー・ザ・マット A5」調度株式会社
2種類の硬さが選べる下敷き。ページをはさんで使うのでズレや落下を防ぎ、しおり機能も果たす。
外出先で、マウスパッドやスタンプマットとしても活躍。ポケットに、吸取紙や自己管理用リフィルを入れて使えて便利。
サステナブル部門
「服の鉛筆」株式会社ミヤモリ
鉛筆の芯に廃棄される予定だった繊維炭が入っている。繊維炭入りの芯は4B相当 鉛筆アーティスト等に評価を受けている。
また安全性に関しては成分検査による国の安全基準クリアし、特許出願済みで、CO2削減に寄与している。
「コングレスケース」株式会社LIHIT LAB.
プラスチック製品を作る過程で排出される端材を場内再生したシートを採用したフタが大きく開いて、
スムーズに書類の出し入れができるケース。表面は傷や指紋が目立ちにくいマット仕上げ。フタには見出しポケット付き。
https://www.lihit-lab.com/products/catalog/a-5092.html
「断裁くずを出さないふせん」やまと印刷株式会社
通常ふせんの製造時、原紙の断裁で出た周囲の断裁くずはゴミとして廃棄される。その原紙を無駄にしないサイズで
設計した、材料を無駄にしないふせん。ふせんの糊は人と環境にやさしい水性糊を使用している。
http://ty-print.co.jp/products/
「書きやすいルーズリーフ 紙パッケージ」マルマン株式会社
素材だけでなく、製造工程でもプラスチックを使用しておらず、袋綴じする際にも、シールにプラスチック製フィルムを使用していない。
パッケージサイズの工夫により、紙の折れや袋のしわが発生しにくい設計へ。
https://www.e-maruman.co.jp/products/detail/l1206hk.html
「uni(ユニ) 詰替用」三菱鉛筆株式会社 ★★★日本文具大賞 グランプリ★★★
シャープ替芯の新しいサステナビリティの形。段ボール素材パッケージの「詰替用」。
芯を詰め替えることで、ユニの本体ケースを捨てずに繰り返し使うことができる。
https://www.mpuni.co.jp/products/mechanical_pencils/leads/kaeshin/uni_ulsdtk4.html
構成/DIME編集部 撮影/坂下丈洋