人生100年時代だ。近年、シニア世代を機極的にパート・アルバイトとして採用する企業が増えている。中には60歳定年などの就業規定を延長し、80歳を超えても継続雇用する企業も。
株式会社マイナビが今年実施したシニア採用に関する企業調査によると、非正規雇用でシニアを採用している企業は66.4%と半数以上。業種別では【警備】が89.4%と最も高く、前年比では【建築・土木】【飲食・フード】の採用が増えているという。経済活動の活性化、人手不足問題も企業の採用強化を後押ししていることだろう。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001807.000002955.html
その流れは、世のシニア世代にも活力を与えている。晩年を静かに過ごすというよりも社会と繋がり、毎日をいきいきと過ごしたいという高齢者も少なくない。
そこで今回、シニア世代・シルバー人材を積極的に活用している企業をまとめてみたので紹介しよう。
シニア積極採用! 『ローソン』
コンビニ大手のローソンでは「接客は初めて」「ずっと専業主婦でした」という60代以上のシニアスタッフがたくさん活躍している。【シニア積極採用!】を掲げ、体力や記憶力に自信が無いという方でも、末永く働ける環境を整えているという。
もともと、10年以上前からシニア世代の採用を進めてきたローソン。シニア世代は年代的にコミュニケーションを取ることに長けている方が多く、また、学生やフリーターにくらべると仕事に対する意識も強いとか。遅刻や欠勤が少ない点も、若年層に良い影響を与えているという。
雇用上限を事実上撤廃! 『ノジマ』
家電量販大手のノジマは凄い。2020年に雇用の上限を80歳に引き上げるも事実上撤廃。
2021年と2022年には80歳を超える従業員の希望を受け入れ、上限を超えて継続雇用した。
今年初めには80歳以上雇用継続者第1号である熊谷恵美子さんの初書籍『81歳の家電売り場店員。接客は天職です』が出版されたほど。
もともと、健康で働く意欲があれば何歳でも大歓迎というスタンスだったノジマ。少子高齢化が進む今、優秀な人材の獲得は会社の成長に不可欠と考え、さらに柔軟な対応でシニア世代の活躍の場を生み出している。