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真面目で頑張り屋な人ほど患いやすい「コロナ後バーンアウト」

2023.07.20

新型コロナウイルス感染症が58日より「5類感染症」に変更されました。コロナ禍では、仕事のあり方やライフスタイルなど、大幅な変化を余儀なくされた方も多いでしょう。その環境の変化をすんなりと受け入れて対応できた方は問題ないのですが、その環境下で無理を続けていた人が陥りやすいのが、バーンアウト(燃え尽き症候群)です。

今回は、コロナ後バーンアウトによって起こるメンタル不調、そして、対処法についてご紹介していきます。

バーンアウト(燃え尽き症候群)とは

「バーンアウト」や「燃え尽き症候群」という言葉をどこかで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。バーンアウトとは、強い使命感ややりがいをもって何かに取り組んでいた方が、次の目標を見つけることができずに、炎が燃え尽きてしまったかのように無気力になってしまうことを指します。

コロナ禍でいうと、自粛生活などの環境の変化への対応や、徹底した除菌生活などで、ずっと緊張していた人が、「5類に移行したのだからそこまで気にする必要はない」といきなり緊張の糸を切られたことで無気力になってしまう状態です。

高い緊張感を保ってまで維持してきた生活の工夫が必要なくなることで、生活全般への意欲の低下してしまうのです。

バーンアウトの主な症状

厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると、

・朝起きられない
・職場に行きたくない
・アルコールの量が増える
・イライラが募る

などがバーンアウトの症状として挙げられています。

上記のような症状から始まり、やがて何に対しても意欲を失っていき、日常生活が送れなくなっていきます。

症状をそのまま放置しているとうつ病などを発症する恐れもあると言われています。そのため、バーンアウトの兆候が見られたら素早く対処しなくてはいけません。

バーンアウトになりやすい人の特徴

真面目で仕事熱心、理想が高く使命感が強い、頑張り屋といった人がバーンアウトに陥りやすいとされています。意欲が高いことは一方で無理をしてまでも達成しようとしてしまうところがあり、それがバーンアウトにつながってしまいます。

真面目で使命感が強い人は他人に迷惑をかけることを嫌がります。コロナ禍においては、自分が感染してしまうことよりも自分が感染したことによって周囲に迷惑をかけるわけにはいかないという思いが強く、他人よりも自分自身に新しい環境への対応や自粛を強いてきたことが考えられます。

バーンアウトの対処法3つ

バーンアウトの症状が出ている場合には早急に対処することが大切です。ここでは、簡単に取り入れることができる対処法をご紹介します。

1.自分の好きなことをする時間を確保する

急な環境の変化によって緊張の糸が切れてしまわないように、普段から心の糸をゆるませる時間を作ることが大切です。緊張の糸が張りつめている状態というのは、ストレスを感じている状態ということになります。つまり、ストレスへの対処法を知ることがバーンアウトの対処法となります。

ストレスへの対処法としておすすめなのは、「ストレス解消型コーピング」です。これは、ストレスを別の行為で解消する方法となります。例えると、買い物をしたり、美味しいものを食べたり、好きな音楽を聴いたり、本を読んだりなど、自分の好きなことを行って気分転嫁を図ることです。自分の好きなことを行う時間は、心の糸をゆるませることにつながります。

2.新たな目標を立てる

コロナ禍で「自粛するべき」などと自分自身を課題のようなもので強く縛っていた人ほど、バーンアウトになりやすいとされています。なりやすい理由として、頑張らなければいけなかった課題がなくなったことが関係しています。課題は目標にもなり、人のやる気や活力にもつながっているからです。

やる気が起きないという人に効果的なのが、次の目標を設定することです。目標は、コロナ禍ではできなかった「旅行に行く」や「人と多く関わる仕事の資格を目指す」などがおすすめです。そうすることでアフターコロナの生活に順応しやすくなります。

3.どうしても心身の不調が続くときは、休む

バーンアウトに陥る人は、真面目で頑張り屋な方が多い傾向にあるので、勇気を持って休むという決断をすることも症状の改善に有効です。気分転換をするために、日常から離れ何もしない時間を自ら作ることが大切なのです。

しかし、責任感が強い人ほど休むことに対して罪悪感を持ちます。休むことを「自分を甘やかしている行為」だと感じてしまうのです。

休むことに罪悪感がある場合は、考え方を少し変えてみてください。「今休まないと何もできない状態がもっと長引いてしまう」「今ちゃんと休まないと仕事に支障を与えてしまうかもしれない」というように、今休むことでのメリット、休まないことでのデメリットを探してみてください。

心と身体に余裕ができたら、新たに熱中できるものを探してみるといいでしょう。

文・構成/藤野綾子

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