日常点検でチェックすべき項目とは?
では、日常点検では、どこをチェックすればよいのでしょうか。
詳しい日常点検の項目は、国家公安委員会が作成している「交通の方法に関する教則」や各自動車メーカーのホームページ、車に乗せられているメンテナンスノートなどで確認することができます。
ここでは、4つの部門に分けてチェックすべきポイントを簡単に紹介します。日常点検をする時の参考にしてみてください。
【関連リンク】
交通の方法に関する教則
日産
マツダ
エンジンルーム内のチェックポイント
エンジンルーム内の主なチェックポイントは次のとおりです。
・ブレーキ液の量(リザーバータンクの範囲内「MAX」と「MIN」の間に液が入っているか)
・エンジンオイルの量(オイル量がオイルレベルゲージの範囲内に入っているか)
・冷却水の量(リザーバータンク内の冷却水の量が規定の範囲内「FULL/MAX」と「LOW/MIN」の間に入っているか)
・バッテリー液の量(バッテリーの各槽の液量が範囲内「UPPER LEVEL」と「LOWER LEVEL」の間に入っているか)
・ウィンドウウォッシャー液の量(ウインドウウォッシャー液が十分に入っているか)
車のまわりを一周してチェックするポイント
車のまわりを一周してチェックするポイントは次のとおりです。
・タイヤの空気圧(極端にたわんでいないか、エアゲージがある場合は各タイヤが適正空気圧になっているか確認)
・タイヤの表面(亀裂や損傷、溝の深さ/スリップサインの露出、異常な摩耗などがないか)
・灯火類の汚れや損傷(ヘッドランプ、ストップランプ、ウインカーランプなど)
運転席に座ってチェックするポイント
運転席に座ってチェックするポイントは次のとおりです。
・パーキングブレーキレバー/ペダルの引きしろ/踏みしろ
・ブレーキペダルの踏みごたえがあるか、踏み込んだ時に床板との隙間が狭くなりすぎていないか
・灯火類(ヘッドランプ、ストップランプ、ウインカーランプなど)が正しく点灯または点滅するか
・エンジンがスムーズにかかるか、エンジンから異音が発生していないか
・ウインドウウォッシャー液が正常に噴射するか
・ワイパーの拭き取りにムラなどがないか
走らせてチェックするポイント
車を走らせてチェックするポイントは次のとおりです。
・エンジンやモーターの低速走行時や加速時に異常がないか(エンジン回転にムラがないか、スムーズに走り出して加速するかなど)
・ブレーキの効き具合(ブレーキペダルの操作に対してしっかりとブレーキが効くか)
カーシェアを利用する時は日常点検をして安全な状態でドライブしよう!
カーシェアを利用する時は、日常点検をしてから走り出すことをおすすめします。
法律やカーシェアサービスの利用方法に記載されているとおり、日常点検はドライバーが自ら実施しなければならない点検です。
故障やトラブルなく、楽しいドライブをするためにも、車を運転する前に日常点検を行ってから出かけましょう。
取材・文/齊藤優太