約7割の新人が「楽しくてやりがいのある仕事」をしていきたいと回答
今後、どのような仕事をしていきたいか質問したところ、「楽しくてやりがいのある仕事」が69.6%と最も高い結果に。次に「自身の成⾧につながる仕事」が53.6%となった。
他業種と比較して大きな差がついた項目は、「専門的なスキル・知識が求められる仕事」が8.4ポイント、「自身の成⾧につながる仕事」が5.9ポイント、「自分のペースでやり切れる仕事」が5.7ポイント高くなった。
また、過去との比較においては「チーム一丸となって取り組む仕事」が昨年より3.5ポイント増加し、他業種よりも3.1ポイント高くなったことも特徴だ。(図5)
自身の成長に必要なこと、6割以上が「成功体験」と回答
自分が成⾧するために必要なものは何か質問したところ、「仕事を通じた成功体験」が67.5%と最も高い結果となった。次に、「仕事を通じた失敗体験」が58.2%、「上司や先輩からの事後のフィードバック」が57.3%という結果となった。「仕事を通じた成功体験」は2020年から4年間増加し続けており、2023年は他業種よりも2.3ポイント高い結果となった。
他業種と比較して大きな差が出た項目については「上司や先輩からの事後のフィードバック」が他業種の新入社員より4.8ポイント高く、「振り返りの習慣」が2.5ポイント高い結果となった。
情報通信業では、現場の体験のうち特に成功体験を重視する傾向にあり、事後のフィードバックや振り返りを通じて成⾧していきたいと考える人が多い特徴があるといえるだろう。(図6)
社会人としてスキルアップするために取り組みたいこと、7割以上が「仕事を通じたスキルアップ」と回答
社会人としてスキルアップするために、今後、取り組んでみたいことがあるかという質問に対しても、現場体験を重視する今年の情報通信業の新入社員の志向を読み取ることができた。
2023年の回答で最も多くの回答が集まったのは「会社での仕事を通じてスキルアップを図っていきたい(71.5%)」であり、他業種よりも6.1ポイント高い結果になった。(図7)
出典元:ラーニングエージェンシー「新入社員意識調査」(情報通信業界編)
構成/こじへい