今後していきたい仕事、7割以上が「楽しくてやりがいのある仕事」と回答
今後どのような仕事をしていきたいかについて、2020年からの4年間で比較した。結果、「楽しくてやりがいのある仕事」と回答した割合が70.1%と最も高い割合となり、多くの新入社員が仕事に楽しさややりがいを求めていることがわかった。
しかし、過去の結果と比較すると「楽しくてやりがいのある仕事」は3年連続減少していることがわかった。以下、「自身の成長につながる仕事」が46.4%、「楽しく取り組める仕事」が38.5%と続いた。こちらの項目も、昨年よりそれぞれ5.8ポイント、1.0ポイント低くなった。
一方、「自分のペースでやり切れる仕事」は昨年より5.6ポイント高い割合となり、2019年から4年連続増加する結果となった。(図5)
今の会社で働き続けたいと思える状況、「職場の人間関係が良い」が7割を超え最多に
「やりがい」や「自分のペースで仕事ができる」ことを求める卸売業・小売業の新入社員はどのような状況であれば、今の会社で働き続けたいと思うのだろうか。
結果、「職場の人間関係が良い」が71.4%と最も高い割合となった。この割合は、昨年よりも3.1ポイント高い割合となり、2020年から4年間で最多の結果となった。次に、「高い給与・賞与をもらえる」が63.1%となった。こちらも2020年からの4年間で増加し続けており、他業種よりも2.4ポイント高い割合となった。(図6)
理想の上司は「間違いを指摘して正してくれる上司」「よく見て声かけてくれる上司」
卸売業・小売業の新入社員は、人間関係を重視する傾向が高まっていることがわかったが、具体的にどんな上司が自分のキャリアアップにつながる理想の上司なのか質問した。
結果、「間違いを指摘して正してくれる」と回答した割合が56.1%と最も高い割合となった。次に、「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる」が44.5%となった。
他業種と比較すると、「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる」が3.4ポイント、「具体的に手順を細かく教えてくれる」が3.0ポイント高い割合となった。
卸売業・小売業の新人は、(図6)の結果からもわかる通り、「職場の人間関係が良好であること」が会社で働き続ける上で重要だ。理想の上司の条件は、「間違いを指摘する」だけでなく、よく見て声をかけてくれ、手順を細かく教えてくれるなど、密にコミュニケーションをとることも含まれていると推察できるだろう。(図7)
出典元:ラーニングエージェンシー「新入社員意識調査(卸売業・小売業編)」
構成/こじへい