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「CFO」って何の略?覚えておきたい意味と役割

2023.07.29

企業活動を支える役職にはさまざまなものがあり、CFOもその一つです。企業によってはCFOが設置されていないケースもあり、何の略なのか分からないという人もいるでしょう。CFOの意味や役割、CXOと略されるそのほかの役職を紹介します。

CFOの意味と役割

会社にはさまざまな役職があるものの、CFOはその中でも重要な役割を担っています。どの企業にもいるわけではないので、何をする人なのかよく知らないという人も多いかもしれません。言葉の意味や、どのような立ち位置の役職なのか確認しましょう。

「Chief Financial Officer」の略

CFOは『Chief Financial Officer』の略で、日本語における意味は『最高財務責任者』です。主に、企業における財務管理力の強化を目的として設置されます。

会社のお金の流れを統括する重要な役割を持ち、代表的な業務内容は財務戦略の策定や資金調達などです。どの企業にも設置されているわけではなく、経営者自身がその役割を担っているケースもあります。

また、必ずしも社内からCFOが抜擢されるわけではなく、公認会計士などの資格を持つ人や投資銀行出身者などを外部から招いて登用するケースも珍しくありません。

CFOと財務部長の違い

経理デスク

(出典) pixta.jp

CFOは財務管理を行うので、財務部長と混同されがちな存在です。財務・経理担当部署における管理職の延長のように思われるケースも多いですが、大きく異なる部分があります。CFOと財務部長の違いについて見ていきましょう。

CFOはCEOを支える経営陣の一員

CFOは一部署のトップよりも高い位置付けにあり、経営陣の一員として、財務面から企業として何をすべきか提案する役割を担います。

企業の経営状態や将来性などを具体的に説明したり、株主を重視した経営指標を導入したりと、経営戦略に深く関わる点が、財務部長との大きな違いです。

財務部長に任せるには負担が大きすぎる役割であり、経営者が担うのも、より重要な経営そのものに集中できなくなる恐れがあるため、CFOが必要とされます。欧米では、CEOと同じくらい重要なポジションであるケースも少なくありません。

財務部長は財務部の責任者

財務部長の役割は、社内の財務・経理を担当する部署を統括することです。組織の業務全体を管理する重要な役割を持ち、経営陣が意思決定を行うための情報共有や報告などを行うCFOとは、職務範囲が異なります。

財務部や経理部で働く人材のマネジメントも重要な仕事です。財務・経理に関する事務処理や入出金の管理、決算などが問題なく行われるように、管理・監督をしていかなければなりません。

ときには、資金の借入に関する交渉なども担当します。月次や年次の決算状況を、CEOやCFOに報告するのも重要な役割です。

CFOの主な業務内容

経理作業

(出典) pixta.jp

CFOは企業内のお金に関する全てを統括する立場にあります。企業のお金といってもその種類は多様です。企業のお金の管理と聞いて経理事務を思い浮かべる人は多く、CFOが何をしているのかイメージが湧かない人もいるでしょう。CFOの具体的な業務内容を紹介します。

財務戦略を練る

CFOの重要な業務の一つが、全社のコスト管理を行うことです。経営陣が決定した方針や計画を実現するために、必要なコストに関する計画や実施すべき戦略を練ります。

CFOの仕事は、事業に必要なキャッシュフローを予測し、自社が利益を生むために適切な予算を組んで部門ごとに配分を行うなど、企業活動を進める上で重要なものばかりです。

無駄なコストが生じないように適宜コストカットも行いながら、企業活動をマネジメントしていきます。

資金調達の方法を考え実行する

CFOは企業を成長させ利益を生むために必要な、資金の調達も担当します。経営戦略を成功させるために、必要なタイミングで確実に調達しなければなりません。

事業をスタートしたばかりの企業や、拡大期にある企業は運転資金が不足しがちなので、特に重要な役割といえるでしょう。

資金の調達先の選定を行い、自社の財務状況や返済計画などを盛り込んだ資料を使って、自社に有利に働くように交渉するのもCFOの仕事です。契約にあたり契約内容の確認も行います。

補助金や助成金などの制度も活用しながら、資金が不足しないように対処します。優れたCFOがいる企業であれば、途中で運転資金が足りなくなるといった失敗を気にせずに済むでしょう。

企業会計や内部統制の統括

企業会計に関する書類の作成や管理に関する統括も、CFOの仕事の一つです。企業会計は企業の事業活動を定量的に記録した情報で、具体的には損益計算書や貸借対照表などが該当します。

これらの書類は株主や金融機関、税務当局などに自社の財務状況を説明するための資料として使用されます。決められたルールに従い、適切な形で資料化されていなければなりません。

企業が成長して上場準備段階に入ると、企業価値が下がらないように内部統制を強化し、強靭な財務基盤を構築する必要があります。上場後に、投資家などと対話を行うのもCFOの役割です。

CFOに求められる資質とは

経理イメージ

(出典) pixta.jp

CFOは財務に詳しいだけでは務まらない仕事です。通常は財務や経理の経験以外にも、さまざまな知見を持った人が選ばれます。また、責任が重い立場なので、スキル面だけでなく人間性も重要視されます。どのような資質が求められるのか見ていきましょう。

財務・会計・経営の知識

CFOには財務や会計に対する深い理解が必要です。財務や会計に関する十分な知識がないと、経営目標を達成するための適切な財務計画を策定できません。

税務申告にあたって必要な、『財務管理業務に関連する法律の知識』を習得していることも重要といえます。公認会計士の資格と経験を持つ人がCFOに就任するケースがあるのも、これらの知識を持っているためです。

また、CEOやCOOなどをサポートするために、経営計画について正しく理解できなくてはなりません。経営陣の一員として、経営者目線で物事を考えられる能力も求められます。

積極性やコミュニケーション力

CFOには、会社全体の成長のために、あるべき姿を積極的に追求する姿勢が求められます。経営陣から頼られる場面が多く、コミュニケーションの取りやすさも重要です。

相談に乗ってもらいやすい雰囲気や、常に的確な回答ができるように準備しておく用意周到さも備えていなければなりません。また、財務や経理に詳しいだけでなく、ほかの業務への理解も必要です。

事業を成長させて企業価値を上げるためには、財務・経理だけでなく、労務・人事・法務・広報など、幅広い部門の業務内容を理解する姿勢が大切といえます。

CFOと同様の略し方をする役職

CFOのイメージ

(出典) pixta.jp

CFOやCEO以外にも、CXOと略されるさまざまな役職があります。Xの部分に入る語が変わることで、役割が異なると覚えておくと混乱しません。CXOと略される主な役職の特徴や、CFOとの関係を見ていきましょう。

経営における最高責任者「CEO」

CEOは『Chief Executive Officer』の略です。日本語では最高経営責任者と訳され、経営における最終的な判断の全ての責任を負います。経営方針を定めて企業経営全体を統括する役割があり、実質的なトップです。

社長との違いが分かりづらいと感じる人もいるでしょう。CEOはアメリカの企業における最高経営責任者の呼び方で、日本の法律では明確な定義は存在しません。

社長や会長、代表取締役などがCEOを兼任するケースもあります。CEOの方がCFOよりも上の立場です。経営に関する方針や計画を決定し指示を出すのはCEOであり、CFOは財務面からサポートするために、財務管理業務を担当します。

事業部門を統括する「COO」

COOは『Chief Operating Officer』の略で、日本語にすると最高執行責任者という意味です。CEOが決定した方針に基づき、利益を出すために業務の執行を統括します。

例えば、商品開発や販促活動などの実務を担う組織全体への指示や、プロジェクト実現のために何をすればよいのか考えた上で、コストや人員などのリソース配分の最適化を担当します。

業務の遂行そのものに深く関わるCOOとは違い、CFOは財務面から組織を支えるのが大きな違いですが、どちらもCEOをサポートする立場である点に違いはありません。

技術面のトップ「CTO」

CTOは『Chief Technology Officer』の略で、意味は最高技術責任者です。Technologyは、製造技術・研究開発技術・情報技術など、企業活動に必要な技術活動を指します。

技術によって企業の成長を目指す企業では、特に重要なポジションとして認識されているケースが少なくありません。現場により近い位置から、技術チームの成果を最大限に高めるために必要な施策を考え、実行します。ときには、プロジェクトを担うエンジニアの選抜や、技術チームに必要な人材の選考に携わる場合もあります。

CFOは企業の財務に深く関わりますが、CTOは研究・開発技術の立案や方向性などを定めるのが役割です。業務内容は異なるものの、企業の成長のために経営陣をサポートする点は同じといえます。

企業のマーケティングを統括「CMO」

CMOは『Chief Marketing Officer』の略です。最高マーケティング責任者という意味があり、企業活動に必要なマーケティングを統括し、戦略立案や最適化を担当する立場です。

CFOと同じように経営視点を持ちながらも、特定の部署にとらわれず、マーケティング領域から企業に貢献する役割を持ちます。経営戦略により深く関わる点が、CFOとの違いです。

顧客のニーズや行動を正確に把握することは企業の利益と密接な関係があり、重要な役割であるといえます。時代の変化に伴いSNSやECサイトの活用が当たり前になった現代の企業活動において、今後ますます需要が高まっていく役職の一つです。

CFOとの接点はそれほど多くないものの、マーケティング予算の管理の面で関わる機会があるでしょう。

情報戦略の要「CIO」

CIOは『Chief Information Officer』の略です。日本語では最高情報責任者と呼ばれるケースが一般的です。企業を成長させるために必要な情報戦略を統括する役割を担い、経営方針に合わせて情報戦略の立案を行います。

ITリソースの導入や管理、デジタル技術を生かした業務改善などが主な業務内容です。企業だけでなく教育や行政の分野でもCIOが置かれるケースがあり、教育機関や地域全体の情報化に活用されています。

CFOとCIOが業務で直接的に関わるケースは多くありませんが、CIOの戦略が資金面で失敗しないようにアドバイスする可能性はあるでしょう。

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