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スイーツ、古着、化粧品、次々登場する「無人販売店舗」が絶好調の理由

2023.07.19

開店1ヶ月で黒字化!好調の要因は?

直営の池袋店を皮切りに、昨年9月には東京・吉祥寺に路面店をオープン。FC店としては熊本や兵庫にも誕生し、計10店舗(2023年7月時点)を展開している。

今後も多店舗化を進めるという「セルフルギ」。好調の要因、成功の秘訣はなんなのか?

「なにより人件費がかからないことが大きなポイントです。従来の店舗よりもコストが抑えられる分、比較的スピーディに拡張できます。新店舗の展開も従来のビジネスモデルより柔軟性があり、迅速に出店の対応が可能なことも大きいですね」

「もう一つは、カメラやレジの技術を活用して豊富なデータを収集することで、顧客行動の分析や売上傾向の把握など、購入の意思決定に役立つ情報を得られるのも要因の一つになっています」

その一方、無人店舗は盗難などのリスクもあるが、その対策法は?

「弊社は高度な防犯カメラシステムを導入し、人体検知される仕組みで録画データを残すようにしています。また、定期的に顧客が商品を手に取った際の画像収集や怪しい動きがあった際にはすぐに警察署と連携をとるようにしています」

無人古着専門店スタートの苦労、そして新たな野望 

好調を維持する「セルフルギ」だが、実際に無人店舗を始める際はいかなる苦労があったのか?

「特に大変だったのは、初期の開発と導入です。商品管理や監視システム、セルフレジなど特定の技術を要するため、専門的な知識や多くの時間が必要でした」

「また、顧客に対して無人店舗の利用方法を理解してもらうことも大変でしたが、徐々に認知されてきたようにも思います。これは直営店だけでなく今後フランチャイズ展開していくために継続的な加盟店向け研修や情報発信により克服していきたいと考えています」

無人販売業界において、今後も古着の勢いは止まらないのか?実は、この「古着」こそ数年後にはさらに大きなマーケットになると期待されているという。

「古着を始め、リサイクル業界は経済不況にも強いという特徴で知られています。アメリカでは2030年までに古着市場がファストファッション市場の2倍に成長するというデータもあるほど」

「日本ではまだまだ一部のコアな層に人気があるという印象ですが、古着業界はSDGsやサステナビリティの実現への動きを背景に将来的には高い市場成長が期待されるマーケットなんです。一般の人々にも受け入れられるマーケットとなったとき、「セルフルギ」が身近な存在となることを目指し、邁進していきます」

業界初の試み!オルビスが手掛ける化粧品の無人販売店舗とは?

スキンケアを中心にビューティーブランドを展開する「オルビス」が今年5月、事前の顧客登録などを必要としない業界初となる化粧品の無人販売店舗「ORBIS Smart Stand(オルビス・スマート・スタンド)」グランデュオ立川店をオープンした。

場所は、東京・立川の商業施設「グランデュオ立川」の一角。商品をお試しいただけるテスターやオンラインカウンセリングを受けられるコーナーも設置され、「無人販売店舗×カウンセリング」による、これまでにない新しい顧客体験価値の提供を実現。

業界初の試みながら、好調な滑り出しを見せた「オルビス」から、CRM・メディア戦略部 店舗統括担当部長の石田さんに話を聞くことができた。

–化粧品の無人店舗を始めようと思ったきっかけを教えてください

「昨今、社会的な販売職の人手不足問題が深刻化しつつありますが、化粧品業界全体においても大きな課題となっています。無人店舗の形態であれば、かつて撤退した地域への再出店や新たな地域への出店の可能性も高まると考えました」

「また、コロナ渦での非対面接客のニーズもあり、新しい店舗の在り方を模索していたところ、2021年8月に無人決済システムを提供しているTOUCH TO GO社様にお声掛けし、実現に至りました」

–化粧品を無人店舗で取り扱うことのメリットは?

「人手不足により美容部員を常駐させつつ黒字化していくことが難しくなりつつある一方、無人店舗では固定費を抑えながら売上を確保できる店舗の実現が可能です」

「もともとオルビスでは従来からの直営店舗でもセミセルフスタイルを導入していました。化粧品店に行くと『買わされる』と思われているお客様は現在も一定数おり、そのようなお客様でも不自由なく試して、相談して、買える場の提供に繋がると考えています」

ちなみに立川エリアには「グランデュオ立川」の無人店舗に加え、「ルミネ立川店」にはビューティーアドバイザーから直接対面でアドバイスを受けられる有人店舗が存在。ユーザーにとっては使い分けができるのが嬉しい。

さらに、無人店舗ではこんな現象も。

「有人店舗だと入りにくいと感じられる男性のお客様も多くいらっしゃっており、メンズコスメの売上が伸びています。また、閉店間際に売上が伸びる傾向もあり、仕事帰りに気軽に購入できる利便性もあると自負しております」

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