■連載/阿部純子のトレンド探検隊
アプリと連動することで子どもたちが楽しみながら運動習慣を身に着けることができる
バンダイは、2018年より発売し累計75万足を販売した、日本初の小学生向けスマートシューズ「UNLIMITIV(アンリミティブ)」をバージョンアップさせた超体感型スマートシューズ「DIGICALIZED(デジカライズ)」を7月15日から発売する。
デジカライズは、シューズ、専用センサーユニット(別売)、無料専用アプリの3点で構成。シューズにセンサーをセットして、専用アプリと連携。子どもたちを取り巻く運動環境の変化に着目し、運動することでストーリーが展開するコンテンツを複数収録し、楽しみながら運動習慣を身につけることを目指している。
シューズは全12種でサイズは19~25㎝(モデルによって展開サイズが異なる)。4950円の通常モデル8種と、5390円の高性能モデルが4種類。全モデルが、かかとをしっかりと押さえる構造で、つま先側に余裕を持たせ、指先を動かしやすくした子どもの足育にも考慮した設計になっている。
高性能モデルはミッドソールに高反発の素材を採用。つま先側にプレートを入れることでより安定した推進力を生む設計に。アッパー面は通常モデルが面ファスナーとシューレース(靴紐)、高性能モデルが面ファスナーとスリッポン。
センサーユニットはセイコーエプソンが開発した、M-Tracerテクノロジーのモーションセンシングアルゴリズムを活用して、リアルタイムで正確に子どもの足の動きを解析、判定する。
センサーユニットはシューズとは別売で3300円。9gの小さなセンサーで、右足の土踏まずの部分にインソールの下に装着することで、靴を履いた状態でも違和感なく使える。シューズがサイズアップで2足目、3足目と変わっても、センサーは電池交換のみで、どのサイズ、タイプでも使える。生活防水にも対応しており雨の日でも履くことができる。
専用アプリは、「ソール」と呼ばれる精霊が住む「ソールワールド」を舞台とした世界観で、歩いたり走ったりすることでポイントをためて、パズルゲームをクリアすることでソールを仲間にできる。「オソトプラクティス」という運動をすることで仲間にしたソールを育成でき、それらのソールと一緒にパルクールやリズムバトルといった動きを駆使しながらクエストをクリアしてソールワールドの危機を救っていく。
普段、歩いたり走ったりしている時は、センサーに記録がたまっていくのでスマホを持ち歩く必要がなく、自宅に帰ってスマホのそばで右足を軽く左足に3回当てることでアプリと接続できる。
歩いた歩数をグラフで管理できたり、たくさん歩くと正体不明のはぐれソールがついてくるようになる。くっついてきたソールは、アプリ内の脳トレの要素があるパズルゲームをクリアすることによって、ソールの正体がわかり仲間にできる。
さらにショートストーリー形式のクエストをクリアすることで次のクエストに進めるようになる。クエストは体を動かす内容で、街中を駆け回るパルクールと、ダンス形式のリズムバトルがある。
運動能力を上げるために、タイミング、バランス、アジリティ、スピード、スタミナの向上をサポートする5つのミニゲーム「オソトプラクティス」も。5種類のプラクティスは全国ランキング形式で自分の順位を確認することもでき、友達と一緒に盛り上がる対戦モードもある。
オソトプラクティスは屋外の遊びを想定しているが、子どもたちのネット環境にも考慮し、屋外で通信ができないスマートフォンやタブレットでもオフラインで遊べる仕様になっている。
購入したシューズの二次元コードを読み取ることでアバターに反映させたり、ためたポイントで、アプリ内ショップで着用アイテムを買って自由に着替えることもできる。