刑法上における性犯罪の規定を見直す法律の改正案が6月16日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。この法改正について、人々はどのような意見を持っているのだろうか。
BIGLOBEはこのほど、全国の20代から50代の男女1,000人を対象に「性的暴力に関する意識調査」を実施し、その結果を発表した。
性犯罪の要件見直しや刑法の改正「賛成」約6割、厳罰化希望は約9割
全国の20代から50代の男女1,000人に「性犯罪の要件見直しや刑法の改正に関して」という質問で賛成/反対を尋ねたところ、男女別では女性のほうが「賛成」と回答した人の割合が高く57.4%、年代別では50歳が一番高く63.6%となった。
一方で「わからない」と回答した人の割合は、全ての性年代別において30%以上となった。
「性的暴力への対応について」質問したところ、「厳しく対応するべきだ」と回答した人の割合は「厳しく対応するべきではない」を大きく上回った。
「厳しく対応するべきだ」と回答した人の割合は女性のほうがやや高く87.0%、年代別では50代が一番高く93.2%となった。
性的同意を含む性教育を開始するべき年齢は「10歳~12歳」が約4割で最多
全国の20代から50代の男女1,000人に「性的同意を含む、性教育がどの年代から行われるのが良いと思うか」と質問したところ、「10歳~12歳」と回答した人の割合が一番高く37.6%と約4割となった。
「性行為をする際、同意を取っているか」と質問したところ、「同意は必ず取る」と回答した人の割合はどの世代でも半数程度にとどまった。
「性的同意に対する意識教育・啓発はできているか」を学校/家庭/学校・家庭以外でそれぞれ質問したところ、「できていると思う」と回答した人の割合が一番高かった学校でも18.8%しかなく、総合的にみても15.0%と低い割合となった。