カジュアルにアウトドアを楽しむには、最高の”犬顔の相棒”
その後立ち寄った海辺の駐車場では、両側パワースライドドアを全開にして、車内を海辺の”マイドッグカフェ”に仕立て、クーラーボックスに入った冷たい飲み物で喉を潤した。このデリカミニはデリカD:5ほどの本格的な4WD、クロカン性能は持ち合わせていないものの、カジュアルにアウトドアを楽しむには、最高の”犬顔の相棒”であることを強く実感した次第である。
デリカミニの価格は最廉価のNAエンジンの2WDモデルで180.4万円から。セカンド&サードカー、街乗り中心の使い勝手なら、これで十分。愛犬家と愛犬の近所の足としても十分だ。が、今回のように、このデリカミニで家族+愛犬+大荷物でロングドライブをする機会が多いのであれば、やはりT Premiumがお薦めである。高速道路や山道の登坂で威力を発揮するターボエンジンの動力性能の余裕、クルージング中の静かさだけでなく、NA/ターボエンジンの両パワーユニットに用意されるPremiumグレードには、電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能、高速道路での渋滞時にも助かる先進運転支援機能のMI-PILOTなどまでが標準装備されるからである。
その上で、走破性に加え、乗り心地にまでこだわるならT Premium のタイヤやサスペンションが専用となる、車両本体価格223.85万円となる”4WD”が、デリカミニらしさを120%味わえるベストグレードになるだろう。デリカD:5ユーザーのセカンドカーとしてはもちろん、アウトドア派ユーザーのライトなクルマとして、価格以上の価値がある、と言いたくなるほどの1台だった。
文/青山尚暉
写真/雪岡直樹