英語はやっぱり重要だ!
筆者はゲーム実況メインのYouTubeチャンネルを運営している。
この記事を執筆している7月4日の時点で、チャンネル登録者数は668人。365日以内の総再生時間は3,540時間である。ありがたいことに、新条件なら余裕でクリアできる数字を既に集めているのだ。
去年の8月から本格的に始めたゲーム実況チャンネルだが、この経験を通して筆者は「シリーズがバズらないと登録者数は増えない」ということを学んだ。
ゲーム実況の場合は「このタイトルといえばこの人の動画」というイメージを定着させないと、登録者数500人は非常に難しい。筆者の場合は海外インディーメーカーのとあるタイトルを継続的に取り上げることにより、どうにかそのイメージを確立することに成功したようだ。
任天堂のスプラトゥーンやポケモン、或いは新作が話題になっているカプコンのストリートファイターシリーズの実況動画は新米YouTuberではなかなか視聴回数が増えない。それをプレイしている人は、他にゴマンと存在するからだ。
ライバルが少ないのは、Steamで配信されている「洋ゲー」である。それも、日本語に翻訳されていないものが狙い目だ。しかし、それには配信者の英語の読解力が求められる。
筆者は「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉が大好きだが、それに似た「英語を覚えればチャンネル登録者数が増える」という現象がYouTubeでは見受けられる。
やっぱり新米YouTuberは苦労する?
YouTubeの収益化条件の緩和は、実は新米YouTuberにとってはあまり大きなインパクトを与えないのではと筆者は考えている。
現実問題、チャンネル登録者数500人を達成した人が1年以内にそれを倍にすることは難しくないからだ。逆に言えば、本当に面白い(と視聴者が思ってくれる)動画を作れなければ500人どころか50人も増やせない。
総再生時間も、チャンネルを始めた頃は1日に1時間も稼げないだろう。0.2時間がいいところである。365日以内3,000時間ということは、1日に約8.2時間再生されなければならないということ。壁は恐ろしく高い。
そして、面白い動画を作るためには配信者のスキルや知識が欠かせない。バイリンガルとはいかなくとも、最低限の英語を覚えれば日本語化されていない洋ゲーを難なくプレイすることができる。それが他の実況者の追随を許さないほどの大きな武器になるはずだ。
「個人のチャンネル」ではなく「企業・法人のチャンネル」であれば尚更である。
「作り手のスキルアップ」が一番重要
企業の紹介や広報のためのYouTubeチャンネルは、遠慮なく書いてしまえば明暗が分かれている。
その企業に興味のない人ですら毎回視聴してしまうような動画を作っているチャンネルもあれば、たった数十回も視聴されていないチャンネルも存在する。
このあたりは、まさに企業(というより広報や動画担当者)の持っている知識やセンスが反映されているのではないか。
もしも本気で「動画の収益化」を目指すなら、まずは「作り手のスキルアップ」を考えなければならないだろう。
【参考】
From Fan Funding to Shopping: More ways for creators to earn on YouTube
https://blog.youtube/news-and-events/more-ways-for-creators-to-earn-on-youtube/
取材・文/澤田真一