ワクワク感が止まらない滞在のスタート
館内は、靴を脱いで上がる、旅館的システムだ。靴を脱ぎ、部屋番号の靴箱に靴を収め、ロビーに上がると、まずはコーヒー、紅茶はもちろん、懐かしいラムネ瓶、アイスコーヒー、アイスティ、ミニビール、そしてクッキーやケーキ、焚火で暖めるマシュマロなどまでが用意されたフリーのドリンクコーナーで一息つくことができる。ラウンジのソファ席の近くにはリードフックとともに、愛犬用のお水も用意されている
。わが家はもう何十年も仕事、プライベートで愛犬と旅し、多くの愛犬同伴型リゾートホテルに滞在してきたが、到着して、ここまでのサービスを受けられるところはまずないと言っていい。
早速、冷たい飲み物をいただきつつ、オープンエアの中庭焚火テラスの焚火で、マシュマロを焼いていただくことに。もう、ワクワク感が止まらない、滞在のスタートだった。
チェックインも老舗高級旅館的で、フロントではなく、スタッフに案内されたお部屋で行うシステムだ。今回、わが家がジャックラッセルのララとともに滞在するのは、全10室のうち、2室(1室は2階のジェットバス付きプレミアム洋室61㎡/客室36㎡、テラス25㎡)ある洋室のうちの、もっともゆったりとした間取りの1階庭付きデラックス洋室(2名定員。82㎡/客室50㎡、テラスなど32㎡)。愛犬の様子がつかみやすい清潔感ある2名定員のフラットなワンルームタイプである。
この04号室には、すでに到着時に預けた荷物が運ばれていて、リビングのソファスペースでチェックイン手続きを行った。ホテルに必ず常備される案内書は備え付けのタブレットが役割を果たし、館内wi-fiのパスワードもそこに記載されている。
ダイソンのドライヤーが備わるパウダールーム、天然温泉のバスルームの広さ、バスタブのラグジュアリーなサイズ、機能的なシャワーにも驚かされたのだが、それ以上にびっくりしたのが、一面ガラス張りのバスルームの奥に、プチドッグランを兼ねた人工芝の庭とオープンデッキがあることだった。湯上りに一息入れるにもぴったりなプライベートスペースではないか。
リビングスペースはほぼ一面が窓で、明るく、解放感たっぷり。2人には十分すぎる大型のソファ、チェア、大型液晶TV、ワーケーションにも使えるワーキングスペース、冷凍冷蔵庫やエスプレッソマシン、電気ケトルなどが備わるミニバー的スペースがあり、奥にはセミダブルサイズのベッドが2台並んでいる。トイレは照明まで全自動。空間だけでなく、設備、備品などまでが、エクスクルーシブそのものなのである。
もちろん、愛犬用の備品、アメニティもほぼ完ぺき(レギュラーサイズのペットシーツがワイドサイズだとなおいいと思う)。ケージ(ベッドマット付き)、マナーベルト、エチケット袋、消臭剤、コロコロ粘着ローラー、ふたつの食器などが揃っている。
と、DANQOOの04号室の中で、興奮気味になっていると、この初夏の季節もあって、喉が渇いてきた。どれどれと、冷凍冷蔵庫を開けてみると、これまたびっくりである。チェックイン時にスタッフから冷蔵庫の中身はすべて無料です・・・と説明されていたのだが、開ければ、なんと、ハートランドビール2本、クラフトチューハイ2本、ミネラルウォーター4本、ポカリ2本、冷たいお茶2本、ジュース2本、さらにハーゲンダッツのアイスクリーム2個、自家製シャーベット2個が入っているのだ。