サプライチェーン企業の業況・収益性
サプライチェーン企業の業況及び収益性を、直近の事業環境が確認できる3,396社を対象に分析した。
業況(売上)では、「大幅増加」傾向の企業の割合が日野自動車(構成比0.9%)、三菱ふそうTB(同0.4%)ともに1%を割り込み、国内全企業(同2.2%)と比べて低い。また、「減少」傾向の企業は、日野自動車のサプライチェーン企業で構成比7.1%となり、三菱ふそうTBや国内全企業と比較してもやや高い。
収益性(利益)では、両社ともに国内全企業と概ね傾向が同じだが、「悪いが改善可能」の割合が17.8%と若干高い。エンジン認証問題のあった日野自動車のサプライチェーン企業は業況、収益性ともに若干苦戦を強いられていることがわかる。
サプライチェーン企業の後継者決定状況
サプライチェーン企業の後継者の状況について、同じく3,396社を対象に分析した。
日野自動車、三菱ふそうTBともに後継者「あり」が「不在」を上回っており、国内全企業の後継者決定率42.8%を総じて10ポイント近く上回っている。それでも、約半数は後継者が決まっておらず、事業継続には一定の憂慮もある。
<調査概要>
調査期間:2023年6月13日時点
調査機関:株式会社帝国データバンク
出典元:帝国データバンク
構成/こじへい