◆独自の薬剤拡散システムによる安心・安全な設計
『canox』は従来の蚊取り線香とは異なり電池式蚊取り線香として火や煙を使わない仕様になっている。
本体前面が開く構造になっており、そこに付属の薬剤カートリッジ(有効成分:ピレスロイド)をセットして使用する。
本体上部のスイッチを入れると薬剤カートリッジ自身が回転する構造になっており、遠心力と撹拌気流のダブル効果により有効成分を空間に広げる仕組みになっているそうだ。
薬剤カートリッジが回転している際の音は想像したよりも小さく、印象としては最近のモバイルファンと比べても静かなので、スイッチの切り忘れに注意が必要かもしれないと感じた。
薬剤カートリッジの交換時期はスイッチ脇にあるパイロットランプが点灯しなくなったらそのサインとのことだが、1日6時間で約40日間使用可能だそうなので1日3時間程度の使用であれば1つのカートリッジでひと夏はカバーできるかもしれない。
交換の際は別売りの『おでかけカトリス用40日取替えカートリッジ』を購入する必要があり、こちらは500円前後で売られている。
◆電源は充電式ではなく乾電池式
『canox』の電源は単4電池2本(別売り)となっている。充電式と乾電池式、どちらが良いかは意見が分かれるところかもしれないが、この製品のように電池交換の頻度がひと月以上の場合は個人的にはどちらでもよいと思っており、乾電池式だからといって特段のデメリットはないのではないかと考えている。
電池交換の際は本体裏側のカバーを外して行う。
『canox』を購入するには?
『canox』のカラーラインナップはブラックとアイボリーの2種類。 価格は税込み4,950円で「playwood」のHPの他、楽天市場から購入することも可能だ。
今年から使い始めた製品のため、正直効果のほどについてはまだ判断することはできておらず、この点については今後使用する中で確かめていきたいと思っている。
一方で、蚊取り線香のようにこれ以上は進化のしようがないと思われるアイテムでも『canox』のような製品が生まれることは驚きであったし、日本が持つ良いものたちがこうして見直されることは純粋に嬉しいと思う。
文/Wataru KOUCHI
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