手厚い福利厚生は他にも!目指すは日本No.1のその先…
現在、ゆで太郎で奨学金の代理返還制度を利用しているのは2名。これまで合計11名の新入社員が利用したというが、実は他にも魅力的な福利厚生がある。主なものを挙げると…
◆まかない制度(ゆで太郎の食事 250円/1食)
◆独身寮制度(独身寮を月3万円で貸与)
◆復職制度(若手社員(30歳まで)が退職して復職する場合は退職前の役職で復職。育児、介護での退職者は復職時に退職時の待遇で復職。
休職制度は何度か聞いたことがあったが、復職制度は筆者自身あまり耳にしない制度だった。特に介護は先が見えない。不安の大きい未来のフォローは大変ありがたいのではないだろうか。
かなりの充実ぶりをみせる「ゆで太郎」の福利厚生だが、ところで世のビジネスパーソンたちは自身が務める会社の福利厚生をきちんと把握しているのだろうか?
BtoBサービスの比較メディア「Utilly」が実施した福利厚生に関するアンケート調査で『勤めの会社の福利厚生についてどの程度理解していますか?』を聞いたこところ、次のような結果が出た。
福利厚生について知っていると回答した人は全体の6割強。ただ、ほとんど知らないという人も2割近い。個人的には意外と認知されていないと思ったのだが、どうだろうか?読者の方で、まだ理解していない方がいればこの機会にチェックしてほしい。思わぬメリットと出会えるかもしれない。
画像・参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000079977.html
ゆで太郎の待遇改善がスゴイ!さらに…
ほとんどの読者は、一度は「ゆで太郎」の蕎麦を食べたことがあるはず。知らず知らずのうちに誰もがその美味しさに魅了されていると思うが、特筆すべきこだわりは「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」という『三たて』にある。
これは、美味しい蕎麦の条件とされ、挽きたての蕎麦粉を目の前で打ち、目の前で茹でるのが一番美味しい蕎麦ということだ。
指定の製粉所で丁寧に挽いた蕎麦粉を、毎日店舗で粉から製麺。手間を惜しむことなく、妥協することなく、本当に美味い蕎麦だけを届けたいという想いがそこには溢れている。
そんな熱い想いは社員やパートへの待遇はもちろん、世界規模の貢献にも表れている。
「弊社は「三方良し」を社是としています。これは近江商人に伝わる言葉ですが、「三方」とは『売り手良し、買い手良し、世間良し』を指します」(池田代表)
「まず、「売り手良し」とは企業に適正な利益が得られ、そこに働く従業員が幸せになれるということ。「買い手良し」とはお客様が美味しくて、安くて、本当に幸せだということ」
「最後の「世間良し」とはその企業が世間から必要と思われるということです。弊社では赤十字と提携し『ゆで太郎夢基金』という寄付活動も積極的に実施しています。これは1食1円寄付をするもので、毎月150万人ほどの来店客があり総額1億3,000万円を寄付しています」
また、社員・パートの待遇については飲食業界ナンバー1を目指しているという。
「弊社では定期的に社内アンケートを実施し、社員、パートからの意見を吸い上げ、待遇改善に努めています。給与面ではパートさんが2022年10月に一斉時給アップ、正社員は2023年4月にベースアップを実施しました。有給休暇についても取得を推進しており2022年の有給休暇取得率は71%に達しています」
人気と美味しさを支えるためには社員・パートさんたちの力、やりがいを持って仕事に打ち込める環境が必要不可欠。それを理想として掲げるだけではなく、見事に実践し、形にしているところに「ゆで太郎」の強さの秘密があるのかもしれない。
最後に今後の展望を聞いた。
「ゆで太郎グループは現在210店舗でそば屋店舗数としては日本一ですが、まだまだ出店余地は十分にあります」
「新業態については、「もつ煮定食屋もつ次郎」の併設店舗を増やしています。現在122店舗展開しており、もつ煮定食の店舗数は日本一。蕎麦はもちろん、美味しいものをもっともっと日本全国にお届けできたらと思っております」
取材協力
https://yudetaro.jp
文/太田ポーシャ