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何のためにそれを買うのか?安さとともに重視されるようになった〝イマドキの商品価値〟

2023.06.22

普段着の買い物の楽しみと「安いものがいっぱい!」を提供〜オフプライスストアのチェーン店タカハシ

最近は、ディスカウントストアやアウトレットストアで安価にレアなアイテムを購入することも一つの楽しみの人も多いのでは。

また近年は、ファッション市場でオフプライスストアという業態も人気だ。オフプライスストアは、他社の最終在庫や余剰在庫となった製品を買い取り、正規価格や卸売り価格から割引して価格設定して販売する。

そのオフプライスストアの先駆けといわれるのが、チェーン店「タカハシ」だ。全国49店舗で、流通段階にあるシーズンオフ商品や余剰在庫、サイズや色の偏りなどのいわゆる「訳あり」の衣料品を仕入れて激安の値段で販売。ただ安いだけでなく、「低価格でも価値ある商品」の販売を心がけ、未使用なら返品OKなどのポリシーも打ち出している。

タカハシ店内イメージ

株式会社タカハシ 店舗運営部の山田賢太郎氏は、店舗では顧客に2つの価値を提供していると話す。

「一つは、オフプライス商品によって普段着の買い物を楽しくする『ライフスタイルの提供』です。弊社がお客様にご提供するライフスタイルは普段着の買い物をより楽しんでいただくことです。365日のうち、300日間あるといわれている、普段着る洋服のお買い物を楽しんでいただくための商品構成にしています。

もう一つは、低価格の大量陳列による『エキサイトメント』です。低価格は弊社の価値の一つでありますが、同時に大量陳列による『安いものがいっぱい!』といった演出をすることによって、お客様に『エキサイトメント』を感じていただけるような売り場づくりをしています」(山田氏)

同社が提供する価値を知ると、いまの消費者は、もはや「安いから買いに行く」のではなく、「まあ!安い!」と感動する楽しみを感じるために買い物に行くところが大きいのかもしれないと感じる。

タカハシ店内イメージ

今後の目標は、チェーン店として全国200店舗を達成し、「マスメリットの共有」を行っていくことにあるという。マスメリットとは、一度に大量に仕入れることで得られる数量割引や経費削減などによる価格メリットのことを指す。

「チェーン化を進めることによって、様々なコストを削減した結果として得られるマスメリットを各店舗に共有したく思っています。具体的にはお客様に提供する商品の価格を、よりリーズナブルにすることが目標の一つです」(山田氏)

また商品そのものの魅力も高めていきたいと、山田氏は結んだ。

「既存の商品を、お客様の目線から本当に必要な機能に絞った、いわゆるトレードオフされた商品を拡大していくことを考えています。さらに、今までに存在しなかったライフスタイルを支援するための新しい商品を開発し、大衆の暮らしをより豊かにしていくことも目標に据えています」(山田氏)

いまの時期、安いことは大きな価値ではあるが、それにプラスされた体験価値は、現代の消費者にとって必要不可欠といえそうだ。今後、さらに新しい価値が提供されることに期待したい。

文/石原亜香利

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