揚げ茄子のみそ汁までが、スナックに!?
【調理系スナック】のもう一つの目玉商品が、揚げ茄子のみそ汁をモチーフにしたお菓子「信州赤系米味噌茄子スナック」。開発のきっかけは、担当者がインスタント味噌汁の具を直接かじってみたら美味しかったこと。そこから開発を開始し、マルコメとコラボしで5年がかりで作り上げたという逸品だ。
口に入れた瞬間に、茄子の甘みが爆発的に口に広がり、ほんのり味噌の風味が残る。こちらも、スナックに欲しいパリパリ食感のインパクトもあり、食べ出すと止まらない美味しさ。
フリーズドライなので、そのままみそ汁に入れるだけで具としても使える。この一袋でお椀10杯分のみそ汁の具になるという(1杯につき茄子4個換算)。
実際に、マルコメの粉味噌で試してみた。さすがにフリーズドライみそ汁の揚げ茄子よりも柔らかくなるのにやや時間はかかったが、見事に膨らんで、美味しい揚げ茄子のみそ汁になった。これもいろいろな使い道がありそう。
【素材系】スナックも独特の進化。「しいたけスナック」の発展形も登場
【調理系スナック】も注目だが、【素材系スナック】も独自の進化を遂げていた。それが、「しいたけスナック」の進化バージョンとして2023年2月に発売された「きのこミックス スナック(しいたけ、しめじ、白しめじ、エリンギ、舞茸)」。“香り松茸、味しめじ”をスナック化すべく、しめじ 1 種で開発をスタートしたが、しめじだけでは食感が軽すぎて、すぐに食べ飽きてしまうため、さまざまなきのこを加え、比率を研究して完成させた商品だという。
▲2023 年 2 月 28 日に発売されたドン・キホーテのオリジナルブランド【情熱価格】の「きのこミックス スナック(しいたけ、しめじ、白しめじ、エリンギ、舞茸)」(80g)」(647 円)
▲松茸の気配がするのに食べているのはしめじ。そのバグを狙っているという開発者のメッセージ。
しいたけ、しめじ、白しめじ、エリンギ、舞茸、すべてが味も食感も違うのに驚いた。そしてこちらも揚げ茄子同様、野菜の甘みが本物のきのこよりも強く感じられる。似ているようで一つひとつ風味が違うので、確かめながら食べているうちに、一袋をあっという間に食べきってしまう。
筆者の好みとしては、面積が大きい分、チップス系の食感に近くスナック菓子感強めで、しかも旨みも濃厚なエリンギ。
こちらも、料理のトッピングやみそ汁の具材にそのまま使えそう。渡辺氏によると、めんつゆや白だしといっしょに炊き込みご飯にするのもおすすめだという。撮影中、つまみ食いが止まらなかった家人は「ラーメンのトッピングにしたい」との感想だった。その意味でこちらも【調理系スナック】に分類できるかもしれない。