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【ヒット商品開発秘話】シリーズ累計108万本以上売れているベルクのエナジードリンク「BARK」シリーズ

2023.06.18

女性を意識しラインアップを拡大

 2022年8月に『BARK ZERO』、同年12月に『BARK Queen』が発売された。『BARK ZERO』はシュガーフリー、『BARK Queen』はトロピカルフルーツのマンゴスチンをイメージしたフレーバーが特徴だ。

「『BARK ZERO』はもともと考えていましたが、2022年に入った直後あたりから、お客様からも『ゼロカロリーが欲しい』という声が聞かれるようになりました」と桑原氏。ゼロカロリーは往々にしてケミカル臭がすることがあることから、これを極力抑え『BARK』の味から大きく外れないようにすることがポイントになった。

2022年8月に発売された『BARK ZERO』

 一方の『BARK Queen』は、男性が飲むイメージが強いエナジードリンクにおいて女性でも手に取りやすいものを意識して企画・開発がスタートした。フルーツフレーバーを採用した理由も女性を意識してのことで、マンゴスチンのほかグアバやマンゴーなどで試作をつくった。1フレーバーにつき3〜4回ほど試作品をつくったが、ベルクの女性社員の評価が高かったのが、酸味と甘味のバランスがよく飲みやすかったマンゴスチンだった。

2022年12月に発売された『BARK Queen』

取材からわかった『BARK』シリーズのヒット要因3

1.コストパフォーマンスが高い

 税抜で1本100円を切る低価格。ナショナルブランドより大幅に安いが、カフェインやアルギニンといったエナジードリンクでキーになる成分の含有量はまったく見劣りしないので、コストパフォーマンスが高い。

2.販促の強化

 PB商品にしては販促に注力したのではないだろうか? 特別なことはしていないが、商品の世界観を踏襲した店内用POPをつくったり、YouTubeやTwitterを効果的に使ったりと、できることを適切なタイミングで実施している。

3.コラボで盛り上げた

 同じエナジードリンクの人気ブランドである『Red Bull』や『ZONe』とコラボ。人気ブランドとのコラボでエナジードリンクの売場全体を盛り上げ、話題づくりと商品への注目を集めることに成功した。

 ユーザーの反応で目立つのが、味の良さとコストパフォーマンスの高さ。デザイナーがこだわってつくったパッケージデザインについては、意見が様々あるそうだ。見方を変えれば、それだけよく見てもらっているということ。ライアップの追加も検討されており、今後も売場を賑わせてくれることが期待される。

ベルクHP

文/大沢裕司

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