カエルは夜行性動物なので昼間は食事をしないことも
――確かに新刊書の写真はどれも表情豊かですね!
ぴよさん 新刊書で、カエルにこんなに可愛さがあるんだと言うのを知ってもらえたら嬉しいです。カエルの可愛さがぎゅっと詰まっているので。
――写真選びで苦労した点はありますか?
ぴよさん 特に苦労した事はありませんでした。
しいて言うなら、どの写真も可愛いので選びきれなかった事でしょうか(笑)
――撮影の裏話が紹介されていますが、なぜ早朝、餌やり時間に撮影しているのでしょうか?
ぴよさん カエルは本来夜行性で、昼間はずっと眠っています。昼間にご飯をあげたくても眠くて食べない事もよくあるんです。
なぜ夜ではなく早朝を選んだのかというと、夜は夜行性のカエル達にのびのびストレス無く過ごして欲しいと思ったからです。
だから私は夜暗くなってからはカエルの部屋には極力立ち入りません。
やはり人が入ってくると、私に慣れている子でも気になるだろうしストレスを感じるんじゃないかと思うんです。
だから早朝、みんなまだ起きてるけど少し明るくなり始めた時間にお世話をする事にしました。お腹いっぱいになったらみんな寝床へ行って寝ます。
――ぴよさんの優しさから朝の撮影になったのですね!撮影でこだわっているところはありますか?
ぴよさん カエル達の自然な仕草や表情を、カエル達と同じ目線で撮るようにしています。無理に何かをさせたりは絶対にしません。
――確かにどの子も自然な印象です。スマホで撮影されているようですが、なぜですか?
ぴよさん いちばん使いやすいからです。いつも持ち歩いてるので、「あ、可愛い!」と思った時にすぐに撮れるので。
カエル飼育のポイントを知る
――もう少しカエルの飼育について聞きたいのですが、飼育上、難しい点を5つ、難しい順にあげてください。
ぴよさん
1)エサの用意が大変
2)毎日水換えをしないといけない
3)病院が少ない
4)長い時間触れ合うことはできない
5)懐かない
エサは基本的に生きた虫なので、ここが1番大変だと思います。慣れたら人工餌も食べる子はいますが、みんなが絶対に食べるわけじゃないので。
水はカエルにとって命なので、1日でも水がないと死んでしまいますし、汚れていると病気になるので必ず毎日水換えをしてあげないといけません。
そして病気や怪我をした時に、見てくれる病院がとにかく少ないです。
それから、カエルは実は懐きません。人に慣れてると怖がらずに寄ってきたりしますが、「あ、ご飯がもらえる」と思っているだけなんです。
つい可愛くて触れ合ったり構いすぎたくなりますが、自分に慣れているだけで懐いていない、カエルにとって触れ合いはストレスだということをきちんと知っておかないといけないんです。
――長い間触れ合うことができないのですね!さらに食事について少し具体的に伺いますが、一日何食を与えているのでしょうか?ドッグフードの様に「人気フード」というのがあるのでしょうか?この子はこのフードが好き、など種によって好みはありますか?
ぴよさん エサの問題は本当に大変ですね!カエルを飼ったみたいと思っても、まずこのエサの所で諦める方が多いです。生きた虫ですからね(笑)
実はカエルは毎日ご飯を食べる訳じゃないんですよ。種類によりますが3日~1週間に1回だけです。
カエル用の人工餌もあって、爬虫類用のエサを与える事もできます。
ただ食べてくれるかは本当にその子次第なので、人工餌を食べない子はずっと虫を用意してあげないといけないので、カエルを飼う時は虫も飼うという覚悟が必要です。
――それは大変です!私は鳥を飼育していますが、鳥を正しく診てくれる獣医さんは意外と少ないです。カエルさんはもっと大変そうですが、飼育時の健康管理について教えてください。
ぴよさん 私は幸いな事に、カエルや爬虫類も見てくれる動物病院が家の近くにあるんです。なので病気の時はそこへ連れていきます。
健康管理のポイントは、温度と湿度管理でしょうか。どのカエルも20度以下になると代謝が落ちて食欲がなくなったり動かなくなったりします。
日本のカエルは冬眠できるので冬は冬眠してもらいますが、海外のカエル達は一年中同じ温度と湿度に部屋を保つ必要があります。