昨今、ランサムウェアをはじめとしたサイバー攻撃が流行しており、多くの企業がその被害に遭っています。特に、長期休暇中は活動が活発化するため、事前に対策をしておかなければなりません。
しかし、どのような対策をしていくべきかわからない企業様も多いのではないでしょうか。
今回は、長期休暇前に最低限実施しておくべきセキュリティ対策を解説します。セキュリティを万全にし、気持ちよく長期休暇に突入できるようにしましょう。
1. パスワード管理の強化
1.1 パスワードの変更
長期休暇前には、重要なアカウントやシステムのパスワードを変更することが重要です。定期的なパスワードの変更は、不正アクセスからの保護策として効果があります。以下のポイントに留意してパスワードを変更しましょう。
複雑なパスワードを作成する:パスワードは長さが適切で、英数字や記号を組み合わせた複雑なものが望ましいです。パスワード生成ツールを使用もよいでしょう。
パスワードの共有を避ける:パスワードは個々のアカウントごとに異なるものを使用し、他人と共有しないでください。
1.2 二要素認証の有効化
パスワードだけではなく、二要素認証(2FA)を有効にすることも重要です。二要素認証は、パスワードに加えて別の要素(例:SMSコード、ワンタイムパスワード、指紋認証)を必要とするセキュリティ機能となり、不正アクセスを防止できます。
パスワード管理の強化と二要素認証の有効化によって、不正アクセスからのリスクを大幅に軽減可能です。情報セキュリティを確保するために、必ずこれらの対策を実施しましょう。
2. ソフトウェアとシステムの更新
2.1 OSとアプリケーションの最新バージョンへの更新
長期休暇前には、コンピュータのオペレーティングシステム(OS)やインストールされているアプリケーションを最新バージョンにアップデートすることが重要です。新しいバージョンにはセキュリティの脆弱性の修正や機能の向上が含まれており、これらを利用することでセキュリティレベルを維持し、攻撃者の侵入を防ぐことができます。
2.2 セキュリティソフトウェアの更新と設定の確認
セキュリティソフトウェア(アンチウイルスソフトウェア、ファイアウォールなど)の更新と設定の確認も重要な対策です。セキュリティソフトウェアは常に最新の脅威に対応するために、定期的な更新が欠かせません。
以下の手順を実行して、セキュリティソフトウェアの更新と設定を確認しましょう。
セキュリティソフトウェアの更新:セキュリティソフトウェアのベンダーウェブサイトやアプリケーション内のアップデート機能を使用して、最新の定義ファイルやプログラムのバージョンに更新します。
スキャンスケジュールの設定:セキュリティソフトウェアの設定画面から、自動スキャンや定期的なスキャンのスケジュールを設定します。これにより、ウイルスやマルウェアの検出と除去が定期的に行われます。
リアルタイム保護の有効化:セキュリティソフトウェアの設定で、リアルタイム保護機能(リアルタイムスキャン、ウェブフィルタリングなど)を有効にします。これにより、不正なファイルやリンクからの保護が行われます。
ソフトウェアとシステムの更新は、セキュリティ対策の基本です。最新のバージョンにアップデートし、セキュリティソフトウェアを常に最新の状態に保つことで、悪意のある攻撃からの防御を強化します。