日常生活のイライラタイム
エレベーターを待つ〜 6割強が“1分~1分超で”イライラ
エレベーターは「1分超」(37.0%)、「1分」(26.5%)が多く、この2つを合わせると6割を超えた(63.5%)。エレベーター待ちは“1分~1分超”が限界のようだ。
歩行者として信号を待つ〜6割半が“1分~1分超”でイライラ
イライラしはじめるのは「1分超」(42.5%)、「1分」(24.0%)が多く、この2つを合わせると6割半ば(66.5%)を占める。
「1分超」は18年調査から10ポイント増加(32.5%→42.5%)しており、気長になっているようだ。
信号待ちの際、スマートフォンを見ている人が多く、また、残り時間を目盛り表示する信号を目にすることも多くなってきたので、その分気長になったということかもしれない。
スーパー、コンビニでのレジ待ち〜「5分」「5分超」が増えて買い物客は気長に
スーパーでのレジ待ち時間は、「5分超」(27.8%)、「3分」(25.8%)の順でした。18年調査と比べ「5分」、「5分超」が増えた。
ちなみに18年調査では“3分まで”に61.1%がイライラを感じていたが、今回は50.0%に減っている。スーパーでのレジ待ちは気長になったようだ。
コンビニは「3分」(27.3%)がトップで、“3分まで”(※)に76.4%がイライラを感じるという結果に。同じレジ待ちでも、スーパーよりもコンビニの方がイライラしはじめるのが早いようだ。
とはいえ18年調査と比べ、「5分超」が増え(9.3%→13.5%)ており、コンビニも若干気長になったと言えそうだ。
コロナ禍で小売店舗は入場制限や営業時間の短縮を余儀なくされた。そのため「まとめ買い」をするケースも起こるなど長いレジ待ちが普通になった。このことに慣れたことが気長になった要因かもしれない。
※「30秒」~「3分」の合計
ファストフード店で商品が出てくるまで〜「5分超」がトップ
注文すればすぐに出てくるというのがファストフード店のイメージだが、結果は、「5分超」が43.8%でトップ。次いで「5分」(22.3%)だった。
ちなみに“2分まで”(※)は16.9%と少数で、それほど早さが求められていないことがわかる。また18年調査と比べ、「5分超」が約16ポイント増え(28.0%→43.8%)ており、気長になっている。
スマホなどの端末からメニューの注文や決済ができるモバイルオーダーシステムの導入が進んでおり、利用者は予め待ち時間がわかることから、その分余裕が生まれ、気長になっているとも考えられる。
同じ「5分」でも知って待つのと、知らずに待つのではイライラ度は違ってくるはずだ。
※「30秒」~「2分」の合計
ランチタイムの飲食店での空席待ち〜 「15分超」がトップ
ランチタイムの飲食店での空席待ちは、「15分超」(41.3%)がトップだった。時間に限りのある昼休みを空席待ちに使えるのはせいぜい15分程度ということのようだ。
「15分超」は18年調査から約12ポイント増え(28.8%→41.3%)ており、空席待ちもやや気長になっていることがわかる。
外出自粛やリモートワークにより外食の機会が減っていたこともあり、その反動で、外食できる喜びが、「ある程度長く待っても構わない」という感覚につながっているのかもしれない。
また、SNSの普及でお店の評価がすぐわかる時代になっており、「評判の良いお店は長く待つ価値がある」と考える人が増えていることも考えられるだろう。
ランチタイム時、オーダーした料理が運ばれてくるまで〜“15分まで”に6割近くがイライラ
ランチタイムで料理が運ばれるまでの時間は「15分」(28.3%)がトップ、次いで「10分」(24.3%)だった。
“15分まで”(※)に6割近く(57.4%)がイライラしはじめるが、18年調査と比べ「20分」以上の各時間が増えており、こちらも気長になっているようだ。
SNSや動画、ゲームなど、待ち時間のスマートフォン利用がイライラ解消につながっている可能性が考えられる。また、飲食店の人手不足を理解していることも理由かもしれない。
※「5分」~「15分」の合計
調査概要
期間/2023年4月7日~9日
方法/インターネットによる調査(インターネット調査会社を通じてサンプリング・集計)
対象/20代・30代・40代・50代の全国のビジネスパーソン400人
関連情報
https://www.citizen.co.jp/
構成/清水眞希