梅雨の時期がた近づくにつれ、浴室をはじめとする水回りのカビ対策や、夏本番に向けたエアコンの掃除など、ハウスクリーニングの需要は一層高まってくるはず。
実際のサービス利用者を対象に第三者の立場で顧客満足度調査を実施するoricon MEは、4月にハウスクリーニング顧客満足度ランキングを発表したが、今回はその調査で聴取したデータの一部を利用実態として改めて紹介していく。
直近では「エアコンの掃除」の依頼が約7割と最多
最も依頼が多かったのは「エアコンの掃除(エアコンの分解洗浄など)」(69%)だった。 ハウスクリーニングを利用した1687人の対象者のうち約7割がエアコンの掃除を利用しており、ハウスクリーニングの サービスの中でも、とくにエアコンの掃除に需要があることが推察できる。
次に、「キッチン(換気扇・レンジフード)の掃除(分解洗浄など)」(39%)、「浴室・バスルームの掃除(専 用洗剤を利用した清掃、浴室の換気扇など)」(33%)、「キッチン(コンロ、シンク)の掃除(専用洗剤を利 用した清掃など)」(27%)、「トイレの掃除(便座、ウォシュレットの分解洗浄など)」(20%)、「洗面所の 掃除(専用洗剤を利用した清掃など)」(14%)など、水回りの掃除が続く。
また、「床・フローリングのワックスがけ」(9%)、「窓、網戸・サッシの掃除(専用洗剤を利用した清掃など)」 (9%)、「玄関の掃除(高圧洗浄機を利用した床面の清掃など)」(6%)、「室内の抗菌・除菌・消毒」 (6%)といった結果になった。
これらの結果から、頑固な汚れがつきやすい箇所や、普段手が届きにくいところなどの清掃にハウスクリーニング需要があることがわかる。
定期的にエアコンクリーニングを利用している人は約6割
掃除箇所別のハウスクリーニング依頼頻度(単一回答)を聞いたところ、エアコンクリーニングを利用した1406人の回答では計63%(「年1回以上利用※1(31%)」 「数年に1回程度利用※2(32%)」)の人が定期的にハウスクリーニングを利用してエアコンクリーニングを行なってい たことが判明。また、初めて利用した人は37%だった。
続いて、エアコンクリーニングを“定期的に利用している人”を年代別に比較したところ、20~30代は40~60代より 年1回以上利用したことがある人※1の割合がやや高い傾向にあった。
一方で、数年に1回程度利用※2の割合は、年代が上がるにつれて高くなっている傾向だった。 これらの結果から、どの年代も定期的にエアコンクリーニングを利用しているが、年代が若くなるほどこまめにエアコンク リーニングを利用している傾向が見えてくる。
※1 「年1回以上利用」:「週1回~月1回程度」「2~3か月に1回程度」「半年に1回程度」「年1回程度」の合計値
※2 「数年に1回程度利用」:「2~3年に1回程度」「4~5年に1回程度」「それ以下」の合計値