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スティッククリーナーで水拭きができるとQOLは上がる?ハイアールの吸引式床拭き掃除機「MIZUKI」で検証してみた

2023.06.10

1台3役の利便性に加え身体への負担や手間を減らす構造設計も

「MIZUKI」は、汚れを吸引しながら水拭き・乾拭きを行う「マルチパワフル吸引」が特長。

ブラシに水を含ませ床の汚れを取り拭き上げる「水拭きモード」、水拭き前のゴミの吸引や、ブラシに水を含まずに床を拭ける「ドライ吸引モード」、しつこい汚れも吸引する「パワーモード」を搭載している。

新津氏と共に試作と実験を繰り返したどり着いたモップローラーブラシの回転数や水拭き時の供給水量が、落ちにくい汚れにアプローチし、 床面を拭き上げながら高い吸引力で汚れを吸い上げることで、常に清潔なヘッドで掃除を続けることが可能になった。

油や皮脂、砂、花粉、ペットの毛、誤って床にこぼした液体や調味料など、気になる床の汚れに対応。使用可能な床は、リビングのフローリングやタイルカーペット、玄関の石タイル、脱衣所の塩ビ床、畳と、掃除機を使い分けせず一台で家中を掃除することができる。

長時間バッテリーは約32分間使用可能。600mlの給水タンクには洗剤や温水の投入ができ、油汚れや皮脂などの落ちにくい汚れにも対応する。ただし、泡の立つ洗剤は故障の原因になるため、新津氏の協力を得て洗剤の試験を行い、きちんと汚れが落ちて、床をハイハイする乳児にも安全な製品を選び、推奨する洗剤を公式サイトや説明書で案内している。

「開発時に悩んだのが、ケチャップなど色がついた汚れを拭いたときはモップにも色がついて汚れてしまうこと。そこで、充電スタンドで置いたままモップを自動で洗浄するセルフクリーニング+乾燥モードを搭載しました。しっかりとお手入れをしたいときは、ワンタッチでローラーブラシカバーとモップローラーブラシを取り外して水洗いをすることが可能です。濡れたローラーは充電スタンドで干しながら収納することができます。また、水拭きした後に乾拭きをしたい方に向けた用途として、もう1本のモップを同梱しています」(森脇氏)

身体への負担や手間を減らす構造設計も特長のひとつ。拭き上げるのに必要となる床面への圧力を、掃除機全体の重量で担うことで、膝や腰に強い力をかけることなく頑固な汚れを拭きとれる構造に設計している。

「床とモップをどこまで密着させるかというのも苦労した点です。雑巾がけでは力を入れて拭く必要があるように、重量を軽くしてしまうと水拭きのときに力がかからず汚れが取りにくくなります。その点を踏まえた重量を設定しましたが、重くなると動かすのに力が必要となるため、自走式を採用しました」(森脇氏)

運転時には自走式パワーヘッドが自動前進し操作の負担を軽減するほか、縦にも横にも可動域が広い広域稼働ヘッドにより円滑な操作を実現。運転終了時には簡単にヘッド後方のローラーで楽に移動でき、掃除の負担を減らす使いやすい機能を充実させている。

発売を記念して、羽田空港第1ターミナルに特設ブースを設け、来場した人たちに新津氏が説明をしながら実機を動かし、使い方や楽な掃除の仕方などをレクチャーするイベントを開催。“カリスマ清掃員”としてメディアにも多く登場している新津氏のファンも多く、来場者の8割はイベント目的で来ていたとのことだ。

来場者は、雑巾がけが面倒、食べこぼしや足の皮脂の跡が気になるという人も多く「実際に使ってみると思った以上に重くなかった」「スティックタイプなら掃除したい場所をピンポイントで掃除できるし、小回りも聞くので使いやすい」「ロボット掃除機に比べて価格が安い」という声もあったとのこと。

「MIZUKI」はオープン価格だが、想定価格は4万円前後。クラウドファンディングで先行販売されていたA社の水拭きスティッククリーナーが12万円程度、B社の水拭きロボット掃除機が約7万円に比べると、「MIZUKI」は手の届きやすい価格設定になっている。

「MIZUKIは子育て世代や、高齢の方、腰や足を痛めて雑巾がけできないという方にも使いやすい、家庭用の吸引式床拭き掃除機を普及させたいという目的もあり、できる限り価格は抑えてお求めやすい価格設定にしました。グローバル企業としてのハイアールの強みも生かし、日本のみならず中国での市場も想定して多くの台数を生産することで、価格を抑えることができるメリットもあります」(森脇氏)

【AJの読み】体に負担がかからず水拭き掃除が広範囲にできる!

子どもが1年中素足で過ごしているので床は定期的に水拭きしているが、筆者は足に障害があるためしゃがむ姿勢が取れないことから、夫が雑巾で水拭きしており、部分汚れのときはウェットタイプのフローリングワイパーを使用している。

水拭きできるロボット掃除機はピンポイントの掃除がやりにくく、スチームクリーナーは熱湯の補給が面倒で、立ったまま使える水拭きスティッククリーナーに注目していたことから、サンプル商品を借りて使い勝手を検証してみた。

自立式で、使用する際は足でヘッドを抑えながら本体を斜めにして電源ボタンをオン。本体の重さは約4㎏で、軽いスティッククリーナーを使用している筆者には重く感じたが、自走式のパワーヘッドで自動前進するので掃除中は力を入れなくてもスムーズに動く。

水拭きモードの場合は、給水タンクに水を入れて掃除を行う。スイッチを押すごとに運転モードが切り替わりパネルに表示。掃除モードは「水拭き」「ドライ吸引」、運転モードは「標準(AUTO)」「パワー」から選べる。

ケチャップ汚れでMIZUKIと雑巾がけを比較。雑巾で拭き取ったときと同じく、MIZUKIも1ストロークでケチャップがきれいに拭きとれる。ただし、水拭きなので雑巾と同様に掃除した後は濡れた状態になる。すぐに乾くが、気になる場合は予備のローラーに換えて「ドライ吸引モード」にして乾拭きすると良い。

床の汚れを吸い取った水は下の回収タンクに入る。汚水は排水口に捨てるが吸引式なので髪の毛やホコリなどのごみも回収タンクに溜まっており、ごみを流さないために排水口には水切りフィルターが必要になる。回収タンクの内部が汚水と固形のごみが分かれて入るような仕組みにして、汚水だけ簡単に流せる仕様だとありがたいのだが……。

個人的には、最初に水を使わずドライ吸引で掃除してごみだけ先に捨てる、もしくは手持ちのクリーナーで掃除をしてから、水拭きした方が汚水を捨てるのも楽だと感じた。ローラーブラシはケチャップなど色汚れが付いたときなど、外して水洗いできる。

ヘッドの端に寄せた「壁ぴたブラシ」で壁際8mmまで隅まで掃除できる。ただ、ヘッド部分が大きいので狭い階段は難しく断念。1階と2階、洗面所や玄関を含めたフロアを掃除したが、標準モードだと約32分の運転時間が可能なので、途中充電することなく水拭き掃除が完了した。

充電スタンドにセットした状態で「セルフクリーニング」もできる。約90秒のクリーニングはかなり大きな音が出るので使う時間には注意が必要。セルフクリーニングの後は自動的に風乾燥も行う。

雑巾がけが体質的に難しい筆者にとっては、フローリングワイパーのような要領で、立った姿勢で水拭き掃除が広範囲に楽にできるという点では利便性が非常に高い。

難点を挙げるとすると、先述した回収タンクと、掃除機自体の大きさ。給水タンク、回収タンクが必要なので本体にボリュームがありヘッドも大きい。本体に合わせた充電スタンドも幅を取るためスペースも必要となり、置き場所を考慮する必要がある。

文/阿部純子

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