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スティッククリーナーで水拭きができるとQOLは上がる?ハイアールの吸引式床拭き掃除機「MIZUKI」で検証してみた

2023.06.10

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

5月に新発売されたハイアールの吸引式床拭き掃除機「MIZUKI」は、水拭き、乾拭き、吸引を1台でこなすスティッククリーナー。足腰に負担がかかる雑巾がけをしなくても、いつもの掃除の要領で立った姿勢で水拭き掃除ができる。

開発を担当した、ハイアール ジャパン セールス 商品企画部 森脇利行氏に話を伺った。

トレンドとは異なる製品だが潜在的ニーズが高かった「水拭き掃除機」

「セルフサービスの食堂で味噌汁を床にこぼしてしまったとき、ティッシュなどを集めて拭いたのですが、なかなかきれいにならず大変だった体験があり、液状の汚れをクリーナーで掃除できないだろうかということが発想の出発点となりました。

ただ、こうした用途は主に業務用であるため、吸引式の水拭きクリーナーを提案した際、社内では吸引力や軽くて使いやすいという掃除機のトレンドとは違うという声が多く、見た目も大きく重くて使いにくそうだと当初は不評でした。

しかし、家庭で使う水拭き掃除機のニーズをユーザーに調査したところ、社内の意見とは異なり『こうした商品を求めていた』『発売されたらぜひ使いたい』という意見を予想以上にいただきました。『小さな子どもは食べ物をよくこぼすため、そのたびに雑巾で床掃除をするのが大変だが、クリーナーなら立ったままできるので便利』と、特に子どもがいる家庭のニーズが高い傾向がありました。

さらに大きな小中学生のお子さんがいる場合、遊びや部活で付いた靴下の砂が床に落ちる、素足で歩いたときにべたつきやざらつきが気になることが多いという実情もあり、ウェットタイプのワイパーや粘着タイプのクリーナーを、普通の掃除機と併用して使っていることがわかりました。

さらに、『油汚れや、砂・花粉を楽に掃除したい』『水拭きをしたいが、足腰への負担が大きくてできない』『強い力で拭き上げなければいけないので水拭きは疲れる』といった意見もあり、通常の掃除機と水拭きができる2つの用途を持ったスティッククリーナーを開発することになりました」(森脇氏)

開発はコロナ以前から進めていたそうだが、コロナ禍を経て床の汚れが気になるという生活者も増え、世界的に水拭きクリーナーは普及されつつあるという。

「掃除機のトレンドからすると真逆な商品にはなりますが、今までになかった新しい掃除機として普及を目指しています。感覚としては雑巾がけに近いものですが、雑巾がけだと“大変そう”というイメージがあるため、『水拭き』から『MIZUKI』と名付けました。水拭きできない畳などはドライ吸引に切り替えて通常の掃除もでき、水拭きと吸引掃除が1台できるのが強みです」(森脇氏)

業務用の水拭き掃除機はすでに普及していることからプロの意見を反映させるべく、「世界一清潔な空港」と評される羽田空港を清掃のプロとして長年支えてきた、日本空港ビルデング所属の新津春子氏と共同で開発を進めた。ハウスクリーニングも手掛けている新津氏の経験や技量が製品に活かされている。

「試作品のテストでは、日本の家庭で多く利用されているフローリングはもちろんのこと、塩ビシート、磁器タイル、石材等、様々な床素材で利用できるように、新津さんのアドバイスを反映し水量の微調整を行いました。プロとしてだけでなくいかにラクに楽しく掃除できるかという主婦目線でのご意見もいただき、家庭向け商品として新津さんの知見が活かされています」(森脇氏)

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