EVで存在感を増す中国のBYD
もはや“未来”とも呼べなくなったEV(電気自動車)だけを並べたのが、昨年に日本に進出した中国のBYDだ。「ATTO」と「SEAL」を展示。「ATTO」は試乗も可能という力の入りようだった。
同じように、EVとPHEV(プラグインハイブリッド)を強くアピールしていたのは、三菱自動車。電動化されたレーシングカーも並べ、モータースポーツ活動をアピールしていた。
他には、ステランティスがプジョー「308」とアルファロメオ「トナーレ」を展示。
日産は、昨年に発表して販売好調の軽自動車EV「サクラ」を中心に展示しつつ、その周囲に「スカイラン2000GT」(1970年)、「パオ」(1989年)、「シーマ」(1990年)、「フェアレディZバージョンS」(1998年)などを並べて、自らのヘリテージをわかりやすく示した。
それに対して、コンセプチュアルだったのがホンダだ。「1962、Honda四輪進出前夜」と題して市販化されなかった「スポーツ360」と初の4輪車である軽トラック「T360」を展示した。数年前は写真家の森山大道に「NSX」をモノクロで撮影させた画像を大きく展示していたから、コンセプチュアルなのは変わらない。毎年、今年は何を目論んでくるのかと楽しみだ。