ホンダ『ZR-V』
エンジンルーム
横置きの新開発2.0L直噴ガソリンエンジンを搭載。駆動は走行モードによって前輪と4輪を使い分ける。FF車も選べるようになっている。
運転席と各種装備
水平基調で全体的に高めのインパネ。最近のホンダ車は六角形の細かいパネルをインテリアに採用しているが、実は掃除が大変。
シートスペース
前席の着座位置はやや高め。コンソールが高いのがわかる。後席の着座位置は低めで、床面はフラット。身長180cmクラスでも十分使える。
ラゲージスペース
後席背もたれは6対4の分割可倒式。前方に倒すとやや斜めに収まる。パーセルカバーはZグレードの標準装備。サブトランクは工具入れ。
【 ココがポイント!】センターコンソールにホンダ独自のギアセレクター
e:HEVのギアセレクターはレバー式ではなくスイッチ式。Dはプッシュ式、Rはプル式を採用したエレクトリックギアセレクターを導入。センターコンソールは高く、セパレート感を演出している。
【 ココがポイント!】走行用と発電用の2つのモーターを搭載
e:HEVはエレクトリック・ハイブリッドを表わした言葉。エンジンと発電用、走行用の2つのモーターを備えているのが特徴。走行シーンによって使い分ける機構となっている。
三菱『エクリプス クロスPHEV』
エンジンルーム
エンジンルームには直4、2.4Lのガソリンエンジンを搭載。駆動用バッテリーは13.8kWh。前後に1基ずつ駆動用モーターを配している。
運転席と各種装備
運転席と助手席がセパレートされたデザインでコックピット感を演出。スポーツモデルであることを意識させるインテリア。
シートスペース
前後席ともに高めの着座位置。天井は前後に分かれたガラスルーフを装着。リアウインドウはほぼ全開に近い。シートレールもカバー付き。
ラゲージスペース
後席の背もたれは6対4で分割可倒するだけでなく、リクライニングもする。車内には100VのAC電源と急速充電口でV2H機器と接続できる。
【 ココがポイント!】シフトレバー、パドルシフトでスポーツテイストを演出
シフトセレクターはレバーを採用しているが、ドライブモードはつまみを前後に動かして、選択。EVやSAVEモードも装備されている。パドルシフトは回生用としても使える。
【 ココがポイント!】走行状況によってモーターかエンジンかを選べるPHEV
プラグインハイブリッドは2.4Lのガソリンエンジンと、13.8kWhのバッテリーを備えており、EVでのモーター走行と、エンジンによる走行を状況によって選ぶことが可能。
インテリアの上質感なら『ZR-V』、本格的な走りなら『エクリプス クロス』
ホンダ『ZR-V』
[運動性能]速く走るというのではなく、優雅に運転をするという走り方が似合うSUV。ドライブモードの違いも明確。18点
[居住性]前後席ともにスペースに余裕がある。ラゲージスペースも床は低く、使い勝手がいい。ルーフは鋼板のみ。18点
[装備の充実度]HondaSENSINGやTotal Careプレミアムも充実しており、ミドルクラスとはいえ、上級感のある運転を楽しめる。19点
[デザイン]フロントマスクから個性的。ホンダのクルマ造りへの挑戦は共感できる部分が多い。室内のクオリティーも高い。19点
[爽快感]軽快感というより、安定感といったほうがしっくりくる操舵感と乗り心地。装備の上質感が印象に残るクルマ。18点
[評価点数]92点
三菱『エクリプス クロスPHEV』
[運動性能]ドライブモードのセレクトや4駆のメカニズムなど三菱のモータースポーツの歴史を感じられるのが楽しい。19点
[居住性]後席の着座位置は高めでアイポイントが高い。背もたれのリクライニングもある。後席のシートヒーターも標準装備。19点
[装備の充実度]運転支援機能をはじめ、高速道路での運転者の負担軽減がうれしい。スマホと連携するナビゲーションも使いやすい。18点
[デザイン]ワイルドなフロントマスク、クーペルックのサイドウインドウなど走りのイメージを強調したデザインが印象的。18点
[爽快感]ドライブモードにラリー感覚をとり入れたり、4WDのセッティングをスポーツ志向にするなど走りを意識した造り。18点
[評価点数]93点
取材・文/石川真禧照 撮影/望月浩彦
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