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BMW、ハーレー、トライアンフ、限定解除したら乗りこなしたい海外製ビッグバイク3選

2023.05.27

今年初めての夏日。少しばかり汗ばみながらも、からりとした爽やかさが残っている初夏の風を楽しむには、まさに好日。寒い間、萎縮していた精神がいよいよ解き放たれるときがきた、と心が浮き立つ。20代や30代であれば、わずかな躊躇もなく、バイクに跨がり、目的地も決めずに走り出していただろう。そしていつも気が付くとその鼻先は北を向いているはずだ。もしいま、そんな思いに応え、ともに駆け抜けてくれる相棒は? と考えたら、若き頃の憧れ、海を越えてやって来たこの3台が浮かんできた。

限定を解除したら、目指してみたい輸入ビッグバイク

たとえば今すぐには必要としない物を忘れたとしよう。そのありかは分かっているし、誰かが持ち去ることがないことも分かっている。ただひとつ問題があるとすれば、取りに行くには少々の覚悟と時間がいること。仮にその忘れ物がなくとも、これから先の人生に大きな影響はないだろうと、自分を納得させられたら、さて取りに行くのか、そのまま放っておくのか……。

50を越えた友人が「バイク免許の限定解除をする」といって挑戦を始めた。彼の車歴の中にはこれまで数台のバイクがあり、その生活を存分に楽しんでいたはず。一方でライセンスの制約によって中型しか乗ることができなかったが、それでも満足できていた、と思っていた。しかし最近、400cc(普通2輪免許)を越えた世界のことも知りたいと、時折口にしていたが、まさか実現に向けて動き出していたとは……。そして数ヶ月、彼は時間や体力、そしてスキルの壁という苦難を乗り越え、見事に大型二輪のライセンスを取得してきた。どこか晴れやかな表情には「ようやく忘れ物を取りに行ってきたよ」といった安堵が見えたように感じた。

だが、いまも彼の愛車は国産400ccのネイキッドバイクであり、一番のお気に入りである。さすがに750ccクラスから上ともなれば200キロオーバーの車重は当たり前で、その堂々たる体躯のお陰で中型からの移行時には相当な躊躇がある。ただ、それで臆しているようではせっかくの限定解除があまりにもったいないし、なぜ大型ライセンスを手にしたかも分からなくなる。ここは一気に750ccクラス、それも若き頃に憧れた輸入バイクへと、ステップアップしてみたらと、決意したときに、いったいどんなバイクを選ぶか? 

最近のリターンライダーやビギナーライダーによる事故のニュースもあることを考慮すれば、ここで無理をする必要はない。だがせっかくのライセンスを生かし切るには、ブランドにこだわりつつ乗りやすさを優先に考えたい。そこで浮上してきたのが「BMW R 1250R」、「ハーレーダビッドソン RH1250SスポーツスターS」、そして「トライアンフ・スピードツイン900」の3台だった。

BMW R1250Rのフラットツインが醸し出す極上クルージング

大柄でガチッとした作りで、いざ走り出すと扱いが大変そうだが、市街地でもスポーツ走行でも安定して狙ったラインを素直にたどるハンドリングを見せてくれる。

BMWには2013年にデビューしたRnineTというフラットツイン(水平対向2気筒エンジン)を搭載したネイキッドバイクがあり、世界中のネオクラシックブームを牽引してきたというべき1台だ。実は10年前に「一度はBMWのフラットツインに乗ってみたい」という思いをRnineTのデビューをきっかけに叶えてみた。すると、そのフラットツインならではの低重心を活かした安定感のあるライディング感は、まさに抜群のひと言だった。以来、ことあるごとに「ガレージに収めたい1台」の最右翼にあった。

そしていま跨がっている「R1250R」は、言わばRnineTのスポーツモデルという立ち位置にあり、排気量は1,254cc、136馬力(RnineTヘリテッジは1,169 cc、109馬力)のフラットツインエンジンを搭載している。その独特の乗り味と硬質でかっちりとした創りのデザインによる佇まいとが醸し出す世界観は、まさに唯一無二であり、多くのライダーの憧れを醸成し続けている。

そして実際に走り出してみるとR1250Rは、244キロほどの重量級でありながらも、信号待ちでも市街地走行でも、ふらつく感じがあまりなく、車両を操ることができる。この安心感の高さがあるからこそ、極端なことを言えばフラットツインのエンジンヘッドがすり抜けられるところであれば、スイスイと入っていける。さらに高い安心・安定は高速でも継続され、というか高速ではさらに光り輝く。クルーズコントロールを設定して、ゆったりと巡航する心地よさは極上とも言える。ボクサーツインからドライブシャフトを介して後輪を駆動するだけに、スロットル操作に対してレスポンス鋭く、瞬時に反応してくれるため、扱いやすさをより際立たせている。絶大なる安心感、安定感によって支えられているからこそ楽しめるライディングの醍醐味は、リターン派にも安心して奨めることができる。

BMWのバイクのスタートとなった1923年型「R32」以来100年の時を経て、現在の空水冷ボクサーエンジンへと進化。低重心で安定感ある走行性を実現も維持。印象的なデザインの新設計LEDヘッドライトを装備。

4輪自動車の縦置きエンジンFR(後輪駆動)のようにドライブシャフトを介して効率よくパワーをリアタイヤに伝えてくれる。

RnineTヘリテッジモデルの丸型アナログメーターではなく、視認性のいいデジタル表示のメーターパネルを、小さな風防スクリーンの内側に装備。

ハザードランプスイッチの上にあるのがクルーズコントロールのスイッチ。

印象的なデザインのスチール製スタンダードサイレンサーを備えている。さらに迫力あるサウンドを生み出すスポーツ・サイレンサーも設定されている。

(スペック)
モデル名:BMW R1250R
価格:1,713,000円~(税込み)
ボディサイズ(mm):全長×全幅×全高:2,165×850×1,180
シート高:760mm(ローシート装備時)
車軸距離:1,515mm
車重:244kg
駆動方式:ベベルギヤ付きシャフトドライブ
トランスミッション:6速MT
エンジン:空水冷水平対向2気筒DOHC 1,254cc
最高出力:100kW(136ps)/7,750rpm
最大トルク:143Nm(14.6kgf・m)/6,250rpm
燃費:21.05 km/L(WMTCに準拠した1Lあたり燃料消費率/1名乗車時)
問い合わせ先:BMW Motorradカスタマーサポート:0120-269-437

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