エヌビディアは半導体のGPU(グラフィックス処理ユニット)とAI(人工知能)開発を中心とする企業です。近年ChatGPTをはじめとした文章や画像を作り出す生成AIの普及が進むなか、エヌビディアは圧倒的な技術力で特に注目を集めています。
そこで今回の米国企業深掘りシリーズはAI王者エヌビディアについて考察していきます。
エヌビディアとは
エヌビディア(NVIDIA)は、1993年にジェンスン・フアン、クリス・マラコウスキー、カーティス・プリエムによって設立された米国企業です。
初期から3Dグラフィックスとビデオゲーム市場に焦点を当てており、最初の大きな成功は1999年のGeForce 256 GPUのリリースで、これは”世界初のGPU”と広く認知されています。
その後は革新的な製品を次々と市場に投入し、PCゲーム、プロフェッショナルビジュアライゼーション、データセンターなどの領域でその技術を活用されています。
たとえば、Quadroシリーズはプロフェッショナルなビジュアルコンピューティングを目指すユーザー向けに設計され、Teslaシリーズは大規模な計算作業を行うためのデータセンター向けに設計されています。
またエヌビディアは、AIとディープラーニングの分野でも主導的な役割を果たしています。
その製品群であるCUDAプラットフォームは、並列計算とGPUの利用を可能にするソフトウェアレイヤーであり、AIのディープラーニングに広く使用されています。