マンション・アパートの虫対策のポイント
マンションやアパートの場合、戸建てに比べると虫対策ができる範囲は限られます。
駐車場(駐輪場)やエントランス、廊下やベランダなどの共有部は、個人ではどうにもならない生活導線になるためです。部屋が隣接していることから、同じ建物に暮らす住民の生活スタイルによっては建物自体が虫が好む環境になってしまうこともあります。
とはいえ、「虫を入れない・住まわせない」という基本は戸建てと変わりません。マンションやアパートの規約に許される範囲でしっかり虫対策を行いましょう。
1. 玄関からの侵入を防ぐ
2. 窓やベランダからの侵入を防ぐ
3. 室内にある “穴” からの侵入を防ぐ
4. 虫の餌になりそうなものは速やかに排除する
5. 虫が好む環境を作らない
6. 忌避剤や殺虫剤を活用する
もしこれから住むマンションやアパートを探すのであれば、予め虫が侵入しにくい建物の構造や立地を選ぶのも手です。
【虫が発生しにくいマンション・アパートの特徴】
1. 4階以上
2. 木造ではなく鉄筋コンクリート造
3. ポストが玄関ドアに直付けされていない(エントランスなどに設置されている)
4. 近くに川や公園、林、神社、飲食店などが無い
5. 日当たりと風通しが良い
6. 駐車場(駐輪場)やごみステーションが清潔に管理されている
戸建て・マンション・アパート共通して使える7つの虫対策
ここからは、一般的な戸建て・マンション・アパートで共通して使える虫対策をご紹介します。
100円ショップのグッズを使うだけの手軽なものや、日々の習慣にしてしまえるようなものなので参考にしてみてくださいね。
その1 引き違い窓の開け方(網戸の位置)に注意する
住宅や公共施設、店舗などで広く採用されているのが引き違い窓です。
普段何気なく開け閉めしているかと思いますが、実はこの窓に「正しい開け方」なるものがあることを知っていたでしょうか…?
引き違い窓は、室内から見て左側が奥(外側)、右側が手前(内側)になるように設計されています。そのため、基本的に右側の窓を開け閉めする想定で作られており、網戸も右側で使うことで効果を発揮するようになっているのです。
網戸のフレーム部分には、モヘアと呼ばれるフサフサとしたブラシのようなものがついています。モヘアは窓との隙間を埋めるための部品で、これがあることによって蚊の侵入を防ぐ役目を果たしています。
①引き違い窓の右側を開け、網戸が右側にある場合
全開・半開どちらの場合もモヘアによってしっかりと隙間が遮断され、虫の侵入を防ぎます。
②引き違い窓の左側を開け、網戸が左側にある場合
全開の場合はモヘアによって隙間が遮断されます。
しかし半開だと窓と網戸の間に隙間ができてしまい、虫の侵入経路になってしまう可能性があります。
換気のために家の引き違い窓を開ける際は、「全開または右側の窓を開ける」と覚えておきましょう!
ちなみにこの仕様については、基本的に日本の全メーカー共通のものです。これまで意識しないで引き違い窓を開けていたという人は、正しい開け方にするだけで虫の侵入が防げるようになるかもしれません。
その2 網戸や窓専用の虫除け剤を使う
網戸の正しい使い方をマスターしたら、併せて専用の虫除け剤を活用するのがおすすめです。
各メーカーから様々なタイプが発売されているので、用途や予算に合わせて試してみてください。
【アース製薬】
● 虫よけネットEX あみ戸用
● アース虫よけテープ あみ戸サッシ用
● 虫こないアース あみ戸・窓ガラスに
● おすだけ虫こないアース あみ戸・窓ガラスに
● 虫こないアース あみ戸にスプレーするだけ
【キンチョー】
● 虫コナーズ アミ戸に貼るタイプ
● 虫コナーズ アミ戸・窓ガラス用スプレー
● 虫コナーズ アミ戸用スプレー
【フマキラー】
● 虫よけバリアブラック 3Xパワー アミ戸用
● 虫よけバリアスプレー アミ戸窓ガラス
● 虫よけバリア アミ戸窓ガラスワンプッシュ
【バルサン】
● いろんな所に塗る 虫よけ
● 虫こないもん 網戸用