吉野家もある第2ターミナル
具体的な方法としては、都内の京成上野駅から23時発の京成電鉄イブニングライナー213号に乗車して成田空港に行く。到着は0時14分(第1ターミナル)で、要するにチェックインまでの6時間近くを空港のベンチで過ごしてしまおうということだ。
筆者お勧めの「時間潰しターミナル」は第2ターミナルである。ここには上述のナインアワーズ成田空港がある上、24時間営業の吉野家も。もちろん、コンビニも入っている。
現在の成田空港に設置されているベンチの大半はクッションのない硬式仕様で、横になるにはいささか辛いかもしれない。が、6時間程度なら何とか横にならずに待ち時間を過ごせるのではないか……というのが筆者の打算である。
警察官がいると安心?
幸い、日本の空港の治安は非常に良い。だからといって貴重品をベンチにほっぽり出しというわけにはいかないが、それでも常時警察官や警備ロボットが周回しているから、荷物が誰かに盗まれてしまう可能性は高くないだろう。
が、逆説的ではあるが「警察官が周回しているからこそ」荷物を長時間ほったらかしにしてはいけない。泥棒ではなく、警察官がそれを回収してしまうかもしれないからだ。
この記事を執筆しているのは5月13日。6日後に広島サミットを控えている状態で、全国各空港では警備体制が強化されている。何となくそこら辺に置いた荷物が「不審物」と見なされてしまう……ということもあり得る。
「長時間待機」もしくは「空港泊」を選択するなら、そうした注意点も把握しておきたい。
「成田の朝便」のメリット
「成田の朝便」は、そのアクセスに難がある。が、もしもこれが東南アジア行きの便であれば、一度攻略してしまうと次に待っているのはメリットである。
朝8時の成田発でシンガポールまで行く場合、到着は現地時刻で午後1〜2時あたり。昼下がりにホテルへチェックインすることができ、夕食までのんびり観光……というスケジュールも立てられるだろう。
さて、筆者は今回の航空券を4万円台で購入した。これは往復分で、しかも20kgまでの預入荷物込。自分でも信じられないほどの破格である。
だからこそ、その内容は最もアクセスに難儀する「成田の朝便」だったのだが、機転と知識を駆使してこれを攻略してしまえばあとは楽なもの。
LCCを最大限活用するためのテクニックとして、「出発時の国内移動の方法」を模索するのは非常に重要だ。
取材・文/澤田真一
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